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幽霊屋   作者: ダストン
第三章  映画の世界
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映画  エイガ

ある日の学校の昼休み、僕は友達の田島たじま君と青山あおやま君と一緒に昼飯を食べていた時に、二人からある話を聞いた。昨日の夜に廃墟へ行ったって話だ・・・


城陽(じょうよう)にある鳩巣館はとすかんと呼ばれる廃墟・・・昔、白黒映画で人気があった映画館だったが、館長が死んで閉館になってしまったそうだ。今でもその廃墟は残ってるらしいが・・・その後になってからというものの、その廃墟で奇妙な事が起こり始めて、いつしかそこはかなりヤバい心霊スポットとして話題になった。


どういうものかと言うと・・・館内の奥にあるシアターに入った時、突如出入口が閉まり、時代劇映画が上映されるという事だ。そして映画を観続けると、突然睡魔が襲い始め、ある夢を見るそうな・・・


その夢のほとんどは、白黒世界の荒地で目が覚めるとの事だ。青山君が言うには、荒地に一人の渋いオッサンがいて、腰に刀を差していたらしい・・・そのオッサンに話しかけたその時、どこからか荒くれ集団が現れて、そいつ等に斬られた・・・そして目が覚めた。気付いたら映画は終わって出入口が開いていた・・・・という映画の中へ飛び込んだような体験をして来たそうだが・・・ただのイタズラでは?


だけどイタズラや夢にしては、あまりに生々しい感覚だったらしく、あれは現実なのではないか?と今でもずっと気になっているらしい・・・その話を聞いて、急に僕は変な好奇心に駆られてしまい、二人にその鳩巣館の場所を聞いた。







学校が終わって、僕は家には帰らずそのまま事務所へ向かった。いざ事務所に入ると慧子さんが暇そうにテレビを観ているのを見て、今日は仕事が無いんだなと気付いた。


「ん?あぁ泉君か・・・・」


「お疲れ様です・・・・・・暇そうですね?」


「えぇ暇よ・・・依頼来ないからね。帰っていいわよ・・・」


「・・・・・・・・・・・・・なら・・・その・・・映画観に行きません?」


「はぁ?なにそれ?デートに誘ってるつもり?」


「あぁいやぁその・・・友達から、聞いたやつなんですけど・・・・」



僕は慧子さんに例の映画館の事を説明した。巻き込むつもりはなかったんだけど・・・どうにも一人じゃ心細いし・・・


「なるほどぉ~~~面白そうねぇ・・・時代劇か・・・行ってみる?」


「え!?いいんですか!?」


「ええ、私ぃ時代劇大好きだもん!まぁ怪奇な現象ではあるけど、別に無害そうだし・・・行ってみましょ」


「は、はい!」


まさかのОKが出た・・・正直、どんな事が待っているのか分からないけど、慧子さんもいるし大丈夫だろう・・・





・・・・・・・っと、この時は慢心してた。

















慧子さんに場所を教えて数十分後、日は沈み、辺りが暗くなってきたが、なんとか目的地へ到着した。その映画館は道路沿いに存在し、広い駐車場にポツンと建っている建物だった。


「ここで間違いないのよね?」


「ええ、多分・・・」


建物から嫌に不気味さが漂っている・・・慧子さんは車を降りて、後ろのトランクから大きめの懐中電灯を二つ取り出し、僕達は映画館へ向かった。建物の外にはゴミや瓦礫、壁にはラクガキが描かれていたが、入口の真上に「鳩巣館」と書かれた看板があった。間違いない・・・ここだ!


「・・・・・・・・・・ここで間違いないわね。行くわよ・・・」


「は、はい・・・」



いざ館内に入り、懐中電灯の光で周囲を見渡すと、不思議な事に館内はゴミがなく、清潔を保った状態だった。


「意外に綺麗ね、廃墟にしては・・・」


「そ、そうですね・・・・」


周りを警戒しながら慎重に奥に進む、例のシアターの入口にたどり着いた。慧子さんは扉をゆっくり開けると・・・そこは廃墟とは思えないぐらい小綺麗なシアターだった。


「ボロいけど・・・映画を観るには十分ね・・・」


シアターの周りを懐中電灯で確認していざ入った瞬間、扉が閉まり出した!ドアを開けようとするが固く閉ざされていて開かない・・・・っとその時、スクリーンが白く光始めた。


「来たわね・・・・・」


慧子さんはニヤリと不敵な笑みを浮かべ、シアター中央の席へ座ろうと、奥へ進んだ。これを楽しみにしていたような・・・次第にスクリーンの光が薄まり笛や楽器の音楽が大音量で流れ始めると、スクリーンに文字が映った。




「    

   用心棒現る


           」






・・・・っという映画のタイトルがスクリーンに流れ、次にクレジットが流れ始めた。知らない名前ばっかりだ・・・これが友達の言っていた現象なのか?どうにもこれが誰かのイタズラには見えない・・・


「泉君座りましょ・・・映画が始まるわよ?」


楽しそうな慧子さん・・・僕は渋々隣の席へ座ると、慧子さんはバッグからジュースとお菓子を取り出した。


「映画と言えばこれよこれ!食べる?」


「これ・・・ポップコーンですか?」


「定番でしょ?前に見つけたの、限定品のマルゲリータ味・・・」


「えぇ・・・こんなのどこに売ってたんですか?」


「秘密よ秘密・・・ほら本編始まるわよ?上映中はお静かにってね」


こんな状況になっても呑気なモンだな・・・とはいえ、ここから出られない以上、もう観るしかなかった。









本編が始まって数十分、映画を観続けているが・・・今のところ特に何も起きていない。聞いた話では睡魔に襲われ、それから夢を見るとの事だが・・・単純に映画がつまらないから寝てしまうとか、そういうのじゃないのかと・・・・そう思った次の瞬間・・・


「(あれ?な、(なん)か眠たくなってきた・・・)」


急に眠気が襲って来た。体が一気にだるくなり、だんだん睡魔が襲って来る。これが青山君が言っていた事なのか?僕は慧子さんの方になんとか目を向けたが、既に慧子さんはポップコーンを落として眠っていた


「け・・・・・・・慧子・・・・・・さん」


僕は睡魔に抗えず眠ってしまった・・・・お休み・・・・zzzzzz

読んでいただきありがとうございました!


たまにはプライベートな話を・・・


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