不在の戦闘。
人材、集まる。
瞬達も、戦うことになった。ゾンビの一団に襲撃されたのだ。迎撃するのは、瞬、ナターシャ、ラーラ、アリス、ランゼの4姉妹。桜、菫、桔梗の不在の戦闘は初めてのケースだった。
「地割れ!」
「かまいたち!」
「水縛り!」
「落雷!」
「火球!」
みんな、幾つもの技(術)を身につけるようになっていた。中長距離戦闘で、下っ端ゾンビを一掃した。だが、やはり優雅に歩み寄る1体のゾンビの姿があった。
「やっぱりいた」
「親玉だ」
「こいつが手強いんだよな」
「後は俺に任せてくれ」
数十メートルの距離まで近付かれたところで、瞬は聖剣を使った。中距離の物理的攻撃。しかし、ゾンビは受け太刀をした。何度聖剣を振り回しても、受け太刀で防がれてしまう。瞬の脳裏に、前回の自爆攻撃というトラウマがよぎる。やっぱりか?やっぱりそれしかないのか?敵の一太刀を身体で受けとめ、敵の動きが止まった瞬間に自爆!瞬は自爆攻撃をする覚悟をした。
「瞬-!」
「お兄ちゃん!」
「瞬、退いて!」
桔梗が聖弓で矢を放った。瞬は伏せた。矢はゾンビの腹部を貫通した。ゾンビ上半身と下半身は離ればなれになった。
「桔梗!」
「お姉ちゃん、スゴイ!」
「見事じゃ。聖弓をとってきた甲斐があったのう」
「これからは、相馬兄妹の聖剣伝説に、私の聖弓伝説が加わるわよ」
「無事に戻って来て良かった。みんな喜ぶぞ」
今にも脱出する準備をしていた待機メンバーは、桔梗達の帰還に歓声を上げた。
「敵の親玉は、桔梗の聖弓が倒したんだ、命拾いしたよ」
「これで、こちらの戦力はだいぶアップしたなぁ」
「更に、安全で平和な街づくりが出来る!」
「みんな、逃げなくていいぞ!」
「やったー!」
それからしばらくして、腕の良い鍛冶屋が流れて来て仲閒になった。近くに鉄鉱石の鉱山も見つけた。瞬達は、武器や鍋などを自分達で作れるようになった。特に、桔梗の矢の矢尻が大量生産出来る様になったのは幸運だった。それは、狩りにも役に立った。
瞬は、戦闘訓練の相手を桔梗に頼んだ。2回連続で劣勢に追い込まれたので、更なるレベルアップをしなければいけない。菫も訓練に参加した。
いつの間にか、瞬達の街は200人を遙かに越える人間やゾンビが集まっていた。だが、戦闘可能な人間が少なすぎる。戦闘可能な少数は、まだまだレベルアップしなければならなかった。やがて、4姉妹も訓練に参加するようになった。
また、非戦闘員の中から素質のある者を選び、戦闘員として鍛え上げるということも始めた。更に、姫の指導の下、素質のある者には回復魔法の伝授を始めた。
そこへ、ツバキとツバメの双子の戦士と、サクラとサスケという双子の戦士がやって来た。久しぶりの戦闘員の参入に、戦闘員も、非戦闘員も喜んだ。
ツバキとツバメ、サクラとサスケは、不思議な戦闘を展開するメンバーだった。ツバキは女性、ツバメは男性。サクラは女性、サスケは男性だった。
ツバキとツバメは、元々曲芸師だったということで、あらゆる武器を使いこなし、火薬を扱うのも得意だった。魔法もなかなかのものだった。今までは、爆薬で或る程度相手を一掃してから接近戦を展開していたらしいが、瞬は接近戦は危険なので禁じた。サクラとサスケは元忍。あらゆる術を使い、あらゆる武器を使うが、やはりシュンは接近戦を禁じた。ツバキ、ツバメ、サクラ、サスケには、瞬が火薬の製造を依頼した。街づくりと、街の防衛、立ち止まっている暇は無い。
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