聖弓。
女の戦い。
桜、菫、桔梗、3人の女の戦いが始まった。
「まずは、下っ端ゾンビを片付けるのじゃ」
「わかった、任せて」
桔梗が天高く矢を放った。白い筋が天に舞い上がり、幾筋もの白い光が地上に降る。降りて来た白い光に触れたゾンビは消滅していく。
桔梗は、その矢を連射した。幾筋もの光が地上に落ち続ける。
「火球!」
桜が自分の背丈の数倍の火球を放ち続ける。多くのゾンビが火球に飲み込まれていく。桜も、火球を連発した。
「聖剣!」
菫が剣を振り回す。その効果は数十メートル先まで届き、ゾンビ達が薙ぎ倒される。
「ふう、なんとか接近戦に持ち込まれずにすんだのじゃ」
「中長距離攻撃だけで雑魚ゾンビは撃退できたわね」
「菫、聖剣を使いすぎているが大丈夫か?」
「いい汗をかいた程度よ」
「桔梗はどうじゃ?バテてないか?」
「ちょっと疲れたけど、まだ大丈夫」
「少し休むか?」
「いえ、一気に行きましょう」
「そうか、では行くのじゃ」
山の中腹の洞窟。
「菫、先頭で入ってくれ」
「ちょっと、私が先頭なの?」
「私や桔梗は後方支援の方が向いている」
「私、お兄ちゃんほど剣術は上手くないよ」
「とりあえず行くのじゃ」
「わかったわよ」
中に踏み込む。少し歩くと、全身を赤い衣服と帽子っでまとったゾンビが待ち受けていた。
「見て、真っ赤、センス悪いわね」
「目がチカチカするのじゃ」
「派手なゾンビめ、私が斬ってやる」
菫が聖剣を横に振った。ゾンビは薙ぎ払われるはずだった。が、赤いゾンビは受け太刀をして見せた。
「嘘!受け止められた」
「菫、退け!」
桜が火球を放った。直径数メートルの火球を、ゾンビは受け止めた。
「爆裂!」
火球が爆発した。ゾンビは後方に吹き飛ばされた。
「桔梗、ゾンビの横をすり抜けて行け。この奥に聖弓がある」
「わかったわ」
桔梗がゾンビの横をすり抜けた。起き上がったゾンビが桔梗の後を追おうとした。桜と菫が足止めをする。
桜の爪がゾンビの首筋を狙う。かわすゾンビ。菫が連激を打ち込む。剣で受け止めるゾンビ。桜と菫はゾンビを仕留めることは出来なかったが、ゾンビは守り徹し、攻撃させることは無かった。
「みんな、退いて!」
桔梗の声に、桜と菫は左右に散って伏せた。
ものスゴイ光の矢が飛んで来た。矢はゾンビの胸に大穴をあけることが出来た。桜が、倒れたゾンビの首をはねた。
「桔梗、聖弓を手に入れたな」
「ものすごい威力、これなら、或る程度強いゾンビでも相手が出来そう」
「よし、街の者達が心配じゃ、早く帰ろう」
桜達は、馬車で自分達の街へと急いだ。
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