復活と旅立ち。
そして!
3週間で、瞬は目を覚ました。
「あれ?俺は死んだんじゃ……」
「みんな、瞬が意識を取り戻したのじゃ!」
「おお!」
「瞬!大丈夫か?」
みんなが集まる。
「え?俺?どうなったの?」
「瞬は確かに死んだのじゃ」
「やっぱり。僕は自爆魔法を使ったはずだよね?」
「残ったのは、聖剣を握りしめた右腕だけだったのじゃが、聖剣の回復魔法と姫の回復魔法で生き返ったのじゃ」
「そうだったのか……」
「瞬、立てるか?」
「うん、立てる、けど、なんだかクラクラする」
「しばらく静養した方がいいのじゃ」
「そうさせてもらうよ」
「瞬が動けるようになったら、私と菫と桔梗は1ヶ月ほど旅に出るのじゃ」
「どこへ行くの?」
「聖弓を取りに行くのじゃ」
「そうか、前から話題には出てたもんね、え?僕は?」
「瞬には残ってもらう」
「どうして?3人で行くの?危険じゃんか」
「瞬には、ここの皆を守ってもらわないといけないのじゃ」
「そうか、そうだな。残るのも仕事だよな」
「そうなのじゃ。安心しろ、必ず戻る」
「危なかったら、引き返してくれ」
1週間後、瞬が動けるようになったので、桜、菫、桔梗の3人は旅立った。
「行ってしまったなぁ」
「瞬も行きたいのですか?」
「僕は貪欲なのかもしれない、行きたいし、ここで皆を守りたい。両方したい」
「確かに、それは貪欲ですね」
「あ、言い忘れてた。姫、ありがとう。ずっと回復魔法を施してくれて」
「いえいえ、旦那様のためですから」
「僕は、あの時、全く怖くなかった。姫達、妻のためにも、子供のためにも、自分の命で救えるなら、自分の命を失っても構わないと思えた」
「瞬が死んだら、残された私達はどうなるのですか?自分の命も大切にしてください」
「わかった、でも、桜達は大丈夫かなぁ」
「きっと、大丈夫ですよ」
「さて、明日から僕も狩りに出るよ。桜達がいなくなったから、肉が不足してるだろう?」
「それなんですが」
「何?」
「リン達が、象をみかけたと言っていました」
「象?大物だね」
「ええ、捕らえたら、当分は肉に不自由しないかもしれません」
「わかった、大物を狙うよ。あ、でも……」
「どうしました?」
「僕が狩りに行ってる間に、ここが襲撃されたらどうしよう?」
「大丈夫です、スグに知らせます」
「どうやって?」
“瞬、聞こえますか?”
「え?頭の中で声が響く!」
「テレパシーです」
「いつ、こんなことが出来る様になったの?」
「瞬が死んでる間です。桜さんに教えてもらいました」
「そうだったのか、これは便利だね」
「私は桜さんとも交信が出来る様になりました。離れていても、桜さん達の状況は知ることが出来ますよ」
「スゴイ!めちゃくちゃ便利だね」
「はい。私も少しはお役に立てそうです」
「ところで、姫」
「なんでしょう?」
「今、この馬車には2人きりだよね」
「そうですね」
「抱いてもいい?」
「構いませんよ」
「じゃあ……こっちの方も完全復帰するね」
「はい……」
桜達は、女の戦いを始めようとしていた。
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