相馬兄妹。
伝説の始まり。
意外に、なかなかゾンビは現れなかった。いつの間にか、平穏な日常を楽しむことが当たり前になっていた。
高速移動できる者が、毎日生存者を探しに出たが、仲閒集めの方は上手くいかなかった。ただ、女性陣が全員子供を産んだことで、人数は1年前の倍になっていた。
整理すると、姫の子は女の子、紫紋。菫の子は男の子、蓮。桜の子も男の子、燕。桔梗の子は女の子、楓。ナターシャの子は男の子、オリバー。ラーラの子は女の子、ヨーラ。アリスの子は女の子、カレン。ランゼの子は男の子、ジャック。クラマとセイラの子は男の子と女の子、ガイラとエリザベス。ジンとシオンの子はガイエン。デクとティアの子は女の子、ナッシュ。そしてリン、ヘドロ、ガク。姫の一行は、30人近くに膨れあがっていた。
馬車は、馬を手に入れることが出来たので、2台増えて4台になった。
だが、或る日、平穏は終わった。
「瞬!」
狩りの最中に、桜が言った。
「敵か?」
「そのようだ、街へ帰るぞ、ランゼ、セイラ、行くぞ」
「みんな、敵襲ですよ」
「マジかよ?」
「また逃げなアカンのかぁ!」
「待て、瞬と菫で対応してみよう。聖剣の力で街を守れるかもしれないぞ!」
「菫、行くぞ」
「ええ、わかった」
「私も行くのじゃ。他の者は、ここで待機。瞬、菫、街の入口で戦おう」
「おう」
「うわ、大群かよ」
「お兄ちゃん、わかってたことでしょう?」
「まあな」
「2人の剣は数十メール先まで対応できる、勝負は50メートルまで近付いた時じゃ」
「じゃあ、それまで長距離魔法で数を減らすか。かまいたち!」
「落雷!」
「半分も減ってないな」
「来るわよ」
「聖剣の力で薙ぎ払うか」
瞬の剣の一振りで、何体ものゾンビが薙ぎ倒された。菫の一振りでも薙ぎ倒されるゾンビ達だった。
「菫、中央の数は減った。僕は右側の一団の相手をする。菫は左側を頼む」
「わかった!」
「桜、数の減った中央を頼む」
「わかったのじゃ、火球!」
時間はかかったが、接近戦をすることもなくゾンビの大群を一掃することが出来た。残るは、一体。
「桜、あれは?」
「エリア長かブロック長じゃな」
「聖剣の真の力を試してみよう」
瞬の聖剣の一閃、数十メートル先のゾンビの首が飛んだ。
「やった、やっぱり離れながら物理的攻撃が出来るんだ」
「やったぞ瞬、菫、私達が勝ったぞ!」
馬車のところまで戻ると、皆、歓喜して2人を迎えた。
「おお、これで引っ越さんですんだでー!」
「さすが相馬兄妹!」
「聖剣の力はスゴイな!」
「この街に住み続けられるかもしれない!希望が湧いてきた!」
それから、何年もの間、相馬兄妹がゾンビの襲撃から街を守った。少しずつ、仲閒も増えていくようになった。人間の街が出来上がりつつあった。
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