俺達の街。
夢、叶う?
「ほんまか?」
「ええ、試しに一度、街に住んでみましょう」
「姫、おおきに」
「お礼なら、瞬と菫に言ってください」
「瞬、菫、おおきに!」
「ヤバくなったら、スグに逃げますよ」
「おおきに、子供達を広い場所で育てたいんや。これで願いが叶うわ」
「どの街にするか、ちゃんと選ばないとダメじゃな。森が近くて水源が確保されているところじゃ」
「桜、心当たりがあるのか?」
「ああ、ある。ここから近い所を1カ所知っている」
「じゃあ、そこへ行こうか」
「子供達が大きくなる前に、馬車がもう1つか2つ必要ですね」
「男性陣で作りますわ」
「では、瞬、菫、私達は馬を探そうぞ」
「ああ、無事に着いたらな」
「そうよ、無事に着いたらね」
「まあ、無事に着くじゃろう。着いてからが何かと大変じゃがのう」
小さな街に着いた。確かに森は近い。井戸もある。
「みんな、どこに住む?住む家を決めようや、早い者勝ちやで」
「皆さん、なるべく密集して住むようにしてください」
「わかってますわ」
「俺達も、家を決めよう」
「そうね、デク」
クラマとデクは上機嫌だった。
埃を被った家を掃除することさえ楽しそうだった。
「私達も、住むところを決めよう」
「そうね、そんなに広くなくてもいいけど」
「広いと掃除が大変だからなぁ」
「あ、1つの家をルームシェアしない?」
「おお、それはいいな」
「じゃあ、そうしましょう。4部屋ある家ならいいのよ」
「この家なんてどうだ?」
「あ、洒落た感じで良いですね。中を見て来ます……あ、4部屋あります」
「よし、私達はここで決まりだ」
ナターシャ達はルームシェアすることに決めたようだ。
「姫、私達もルームシェアしてはどうじゃろう?」
「いいですよ」
「菫、桔梗、瞬、5人でシェアするぞ」
「この家なんてどう?広そう」
「あ、5部屋ある」
「決まりじゃな」
「それでは、それぞれ部屋の掃除ですね」
「頑張るのじゃ」
「面倒臭いけど、仕方ないわね」
「桔梗お姉ちゃん、女子力を発揮する時だよ」
「わかった」
なんとか自分の寝場所を確保したメンバー達、夜は一緒に夕食をとる。
部屋は別でも、食事は一緒の方が楽なのだ。
「さあ、どうなるやろな」
「何がですか?クラマさん」
「街を占拠して、これからどうなるのかなぁって思ったんですわ」
「皆、よく聞くのじゃ」
「なんだ、桜?」
「次の戦闘は、この市街地になるじゃろう。今までとは異なる戦い方が求められる。障害物があるからな。障害物で身を隠すこともできるが、攻撃の邪魔にもなる。各自、非常時に備えて戦い方を考えるようにするのじゃ」
「そうか、今までの戦いとは異なるな」
「まあ、いざとなれば聖剣で障害物を吹き飛ばせばいいだけなのじゃがな」
「なんだ、それですむのかよ」
「じゃが、手当たり次第に建物を破壊してしまったら、街に引っ越して来た意味が無くなるからのう」
「それもそうだな」
「俺はこの街から離れへんで、この街は俺達の街やー!仲閒を集めようやー!」
クラマとデクが盛り上がった。
同時に、仲間探しがスタートした。
★メッセージ、コメント、評価、感想、レビュー、ブックマーク等よろしくお願いいたします★




