ベビーブーム。
幸福。
一行に、大きな変化が起きた!
セイラがクラマの子を身ごもったのだ。
さすが、精力も性欲も強そうなクラマだ。
とりあえず、めでたい。
が、いつ戦闘になるかわからない!
こんな時にゾンビに襲われたらどうするのか?
という問題は、案外スグに解決された。
「これから10月10日かぁ……」
「なんじゃ、それは?」
「え?赤ちゃんが生まれるまでにかかる歳月」
「そうか、瞬達の世界ではそんなにかかるのか」
「え?ここでは違うの?」
「こちらの世界では3ヶ月じゃ」
「そうなの?」
「あ、そういえばゾンビのケースを聞いていなかったな。ヘドロ!」
「はい、何ですか?桜さん」
「奥方のリンさんは、身ごもってから何ヶ月で出産したのだろうか?」
「1ヶ月です」
「と、いうことだ、瞬」
「早いな!」
「しかし、先をこされたのは悔しいのじゃ。瞬、もっと私を抱くのじゃ」
次に、シオンがジンの子を身ごもった。
更に、ティアがデクの子を身ごもった。
一気にベビーブームだ。
結果、立て続けに子供が生まれた。
セイラの子はガイラと名付けられた。
「おお、ついに私は自分の子を産んだぞ。こんなに愛しいとは思わなかった」
セイラは泣いた。クラマも泣いた。
シオンの子も男の子だった。ガイエンと名付けられた。
ティアの子は女の子だった。ナッシュと名付けられた。
シオンが泣いた。ティアが泣いた。デクが泣いた。あのジンさえも泣いた。
勿論、リンの時と同様、人間の赤ちゃんだった。そして、やはり成長はすこぶる早かった。
「どういうことじゃ?何故、私は瞬の子を授からないのじゃろう?」
「そういうこともあるんじゃないの?」
その日は、桜の番だった。
「もしかして、瞬に問題があるのではないか?」
「勘弁してくれよ、もう少し長い目で見てよ」
「シオン達が自分の子を抱いているのを見ると羨ましいのじゃ」
「でも、もう痛くなくなっただろう?」
「うむ。痛くない。どんどん気持ちよくなってくる」
「じゃあ、いいじゃん」
「それでは、完全に快楽ではないか。確かに気持ちよくなって嬉しいが」
「やっぱり子供がほしい?」
「無論じゃ、最初からそう言っておるではないか」
「でも、抱き合い続けるしかないよ」
「瞬、量の問題かもしれん。これから、私の番の時は私を2回抱け」
「えー!?」
「嫌なのか?」
「嫌じゃないんだけど……まあ、頑張るよ」
「うむ。それでは、もう1回なのじゃ」
「わかった」
「どういうことよ!」
その日は菫の番だった。
「何が?」
「お兄ちゃん、桜の時は毎回2回抱いてるらしいじゃないの」
「そんなことまで聞いたのか?」
「私も2回抱いてよ、桜には負けたくない」
「勝ち負けの問題ではないだろう」
「桜よりも先に授かりたいのよ」
「でも、気持ちいいから、それでいいんじゃないの?」
「ダメ、気持ちよくなったけど、それだけじゃダメ」
「わかった……」
「ランゼは何も言わないんだな」
その日は、ランゼの番だった。
「何を?」
「早く子供がほしいとか言わなくて気が楽だから」
「言っても仕方があるまい。だが、菫と桜は2回抱いていると聞く」
「あ、知ってた?」
「ああ、だから私も2回を希望する」
「やっぱりそうなるのね-!」
「姫、今は姫だけが癒やしです」
「どうしたの?」
「姫は、早く子供がほしいとか急かさないから」
「授かるときは授かるものだと思っていますから、急ぎません」
「そうですか、良かった」
「とても気持ちよくなってきましたよ」
「そうですか?」
「こんなに気持ちよいことをして、赤ちゃんを授かることが出来るなんて、幸せなことですね」
「そうですね」
「マイペースでいきましょう」
「はい!」
ところが、桜、菫、ランゼ、姫の中で、1番早く子供を授かったのは姫だった。
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