男達の哀歌。
取り残された男達。
姫は、皆に隠れて瞬に抱かれに行ったつもりだったが、姫が瞬に抱かれたことは、スグに皆に気付かれた。
姫と付き合いの長い、男3人衆に与えた衝撃は大きかった。
「まさか、姫までとは、どういうこっちゃ!?」
「俺達の心の支えが!」
「瞬、許せん!」
「でも、不思議と瞬は恨めないんだよな」
「ああ、何故か憎めまれへん」
「俺達はどうしたらいいんだ?」
「……成功するまで、アタックするんじゃなかったのか?」
「そやな、ほな、俺はナターシャちゃんや」
「俺は、アリスちゃんか桔梗ちゃん、どっちがいいかな?」
「そんなもん、自分で決めろや」
「じゃあ、俺はラーラの所へ行ってくる」
最初に動いたのはジンだった。
ラーラは、少し離れた所で星空を眺めていた。
「隣、いいか?」
「あ、ジン、いいよ」
「星を見ていたのか?」
「ああ、美しいものを見たくなるんだ。星はいい。飽きない」
「そうだな」
「もしかして、あんた、また私を口説きに来たの?」
「そうだ」
「だったら、答えは前と変わらないよ、ノーだ」
「いいんだ」
「いいのか?」
「OKしてもらえるまで諦めない」
「よくないじゃないか!迷惑だよ」
「男を知らないまま死んでも良いのか?」
「え?嫌だよ」
「だったら!」
「待て、待て、落ち着け、あんたが相手じゃ嫌なんだよ」
「……」
「どうした?黙り込んで」
「俺は待つ」
「ナターシャちゃん、食後のデザート、木の実を持って来たで」
「ああ、ありがとう」
「ほんで、話があるねんけど」
「断る」
「まだ何も言うてないんやけど」
「俺と付き合ってくれ、とか言うんだろう?」
「そうやけど」
「断る」
「男を知らんまま、死んでもええんか?」
「それは、嫌だ」
「だから、俺と」
「それは断る」
「ナターシャちゃん、冷たすぎるで」
「ところで、私は瞬と歳が離れているが、瞬が私を受け入れると思うか?」
「ナターシャちゃんやったら、美人やし受け入れるんとちゃうか?」
「そうか、わかった」
ナターシャは立ち上がった。
「待ってや、瞬に抱かれるつもり?それはアカンで」
「うるさいなぁ、抱かれないから安心しろ」
「アリスちゃん、考え直してよ」
「嫌よ、デクさんは大切な仲間、それ以上でもそれ以下でもないから」
「結ばれて、子供を作ろう。平和な今の内に」
「今のどこが平和なのよ、今も隠れて暮らしてるじゃないの」
「でも、この前の戦いでは圧勝だったよ、このメンバーなら、またゾンビが来ても圧勝出来るって、みんなが言ってるよ」
「みんなって誰?」
「クラマとジン」
「わかってないわね、強いゾンビが出て来たら、そいつ1体で私達は瞬殺されるのよ。1度だけ見たことがあるんだ、想像を絶するほど強いゾンビ。私達は逃げるのに精一杯だった。逃げ切れたのは運が良かっただけよ」
「でも、今はこうして生きてる。死ぬ前に初体験しようよ」
「ダメ」
「OKしてくれるまで、アタックし続けるから!」
姫が初体験を終えても、3人衆は相変わらずだった。
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