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恋人候補。

またまた。

 クラマ、デク、ジンが玉砕したことに関して、瞬、菫、桜はあまり関心が無かった。3人は、新しい仲閒の出現には喜んでいたが(もしかしたら桜はそれさえ無関心だったかもしれないが)、いつも通りの生活を続けていた。

 その日もいつも通り、朝食が終わって少し休憩すると、瞬と桜は森の奥深くへ狩りをしにいった。


「瞬達は、狩りにでかけたのか?」


 ランゼが菫に聞いた。


「そうよ、毎日の日課だから。私はついていけないけど」

「なんで、菫はついていかないんだ?」

「森の中は危険だからよ。そうでなきゃ、桜と二人きりにはさせないわ」

「なんだ、菫は桜に妬いているのか?」

「そんなわけないでしょ、一応あれでも兄だから少し心配しているだけよ」

「そうか、なら私と瞬が親しくなっても問題無いな」

「ちょっと、それ、どういうこと?」

「私も瞬のことが気に入った。強いのに、強さを鼻にかけないところがいい。あまり余計なことを言わないところも好感が持てる」

「お兄ちゃんは、あんたより年下よ」

「私は年下が好きなんだ」

「信じられない、なんなのよ、みんなお兄ちゃんばかり狙って」

「みんな?私は桜が瞬のことを好きだということしか聞いてないぞ。もしかして。お前も瞬が好きなのか?」

「そんなわけないじゃない」

「そうだな、兄妹だもんな、兄妹で結ばれたらマズイな」

「私とお兄ちゃん、血の繋がりは無いんだけど」

「では、やはりお前も瞬のことを?」

「好きじゃない、もういい、追いかけたいなら森の奥まで追いかければいいじゃない」

「うん、行ってくる」

「ちょっと、危ないわよ。もしゾンビ化した獣に襲われたらどうするの?」

「私はそんなヘマはしない。それに、瞬の血を毎朝飲んでいたら少々の傷ではゾンビにならずにすむんだろう?」

「それは、そうだけど」

「じゃあ、行ってくる」

「どうなっても知らないわよ」


 ランゼは森の中へ入って行った。



「瞬」

「なんだ?桜」

「今日の狩りは、このくらいでいいだろう」

「そうだな、そろそろやめるか?」

「ちょっと止まれ」

「どうした?」

「瞬、忘れたのか?この前の続きだ」

「え!?」


 桜は笑顔のまま服を脱ぎ始めた。

 瞬が固まったまま動けない内に、全裸になった。


「おいおい、恥ずかしくないのかよ」


 やっと、瞬の口から言葉が出た。


「相手が瞬だからいいのじゃ」


 目の前には、桜のグラマーな身体。

 瞬は唾を飲んだ。


「でも、桜はまだ子供だし、やっぱり…」

「この世界では、13歳で成人じゃと言うたと思うが?」

「でも、桜の身体は13歳くらいなんだろ?やっぱりまだ幼い気がする」

「肉体の成長が止まっただけで、実年齢はプラス10歳だと言うておるのじゃ」

「でも…」

「どうじゃ、私の身体は。13歳にしては成熟しておるじゃろう」

「まあ、確かに…」

「ほら、この胸を見のじゃ。菫よりもかなり大きいと思うぞ」

「あら、胸なら私も負けてないわよ」

「誰じゃ?」


 ランゼが姿を現した。


「私の方が、心身ともに成熟していると思うけど」

「何をしに来たのじゃ?」

「ランゼさん、森の中は危ないよ」

「あら、危なかったのは瞬君じゃないの」

「うん、まあ…危なかったかも」

「お前に見せるために脱いでいるのではないぞ」

「私も狩りに参加させてもらおうと思ったんだけど、今日の狩りは終わったみたいね」

「終わったのじゃ。だから、ランゼは先に帰るのじゃ」

「一緒に帰りましょうよ、2人きりにはさせられないわ」

「私達は、これから結ばれるのじゃ」

「じゃあ、私が見ててあげる。どうぞ、しなさいよ」

「よし、来い、瞬」

「出来るか!」

「人に見られたら恥ずかしいのか?」

「当たり前だろ、もう服を着ろよ」

「ふう、間一髪セーフだったな、瞬」

「ランゼさん、森の中まで来て大丈夫なんですか?」

「ああ、私はミスをしないからな」

「でも、どうして狩りに?」

「瞬と親しくなりたいからだ」

「え?僕と?」

「そうだ、私はお前が気に入った。これからよろしく頼む。女が抱きたかったら私を抱け」

「むむむ、またライバルの出現か、菫だけでも面倒臭いのに」


 既に、桜は服を着ていた。

 3人は、それぞれの思惑を胸に秘めながら馬車まで戻った。








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