表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/71

デクの奮闘。

頑張れ、デク君!

「ねえ、桔梗ちゃん、あっちで一緒に食事しない?」


 デクが桔梗を誘った。


「え?何?話でもあるの?」

「うん、ちょっと」

「いいよ」

「じゃあ、こっちへ」


 皿を持って移動する2人。


「ここまで馬車から移動する意味あるの?」

「うん、他の人に聞かれたくないから」

「座っていい?」

「うん、座ろう」


 しばらく、食事をする2人。


「ねえ」

「何?」

「もう食べ終わっちゃったんだけど」

「そうだね、俺も食べ終わった」

「話が無いなら戻るけど」

「あ、桔梗ちゃん、好きな人はいるの?」

「え?いないけど」

「瞬のこと、好きじゃないの?」

「瞬?やめてよ、私はアイツを憎んでるんだから」

「憎んでいるのは、とばっちりでこっちに跳ばされて来たから?」

「そうよ。きっと、アイツのせいよ。たまったもんじゃないわ」

「でも、今、桔梗ちゃんが神社に結界を張ってくれて、俺達は助かってるよ」

「だから何なんなのよ」

「桔梗ちゃんには、桔梗ちゃんの役目があってこっちに来たと思うんだけど」

「結界を張るようになったのは偶然よ、確かに、私は巫女だけど」

「巫女さんの衣装は持って来てないの?」

「カバンに入れっぱなしだけど」

「今度、着てみせてくれない?」

「え?コスプレ?やめてよ、気持ち悪い」

「ごめん、ごめん、謝るから許してよ」

「まあ、これくらいで怒りはしないけど」

「それでさあ、大切な話なんだけど」

「何?」

「桔梗ちゃん、俺のことをどう思ってるの?」

「どうって?真面目そうな人だと思ってるけど」

「俺のこと好きってこと?」

「え?それはちょっと違うような気がする」

「好感は持ってくれているんだよね?」

「でも、デクさんはアリスちゃん狙いでしょ?」

「ど、どうしてそう思うの?」

「よくアリスちゃんに話しかけてるじゃない」

「アリスちゃんは好きだけど、俺は桔梗ちゃんの方が好きなんだ」

「え!?マジ?」

「桔梗ちゃん、俺の恋人になってくれよ」

「え?ごめん、マジで嫌」

「え?ダメなの?」

「なんで意外そうなの?私がOKすると思ってたの?」

「うん、かなり期待してた」

「大切な仲間だけど、それ以上の感情は無いから」

「そうなの?」

「うん、仲閒として、これからもよろしくね、じゃあ、私は戻るから」

「待ってくれ!」


 デクは桔梗を抱き締め、キスしようとした…が、その前にビンタされた。


「次は、許さないから」


 桔梗は、何事も無かったように馬車の方へ戻っていく。

 デクは、固まったまま取り残された。



 食事の時、デクはアリスに声をかけた。


「アリスちゃん、向こうで一緒に食べない?」

「え?どうして?」

「ちょっと話があるんだ」

「いいけど」


「随分、馬車から離れるのね」

「あ、ここら辺でいいよ」

「座るね」

「うん、座ろう」

「デクさん、お昼は桔梗ちゃんとこっちに来てたよね」

「うん。まあ、その話はいいんだ、とりあえず食べようか」

「はあ…」

「……」

「……」

「……」

「あの、食べ終わったんですけど」

「ああ、新しい環境にアリスちゃんは慣れたかな?」

「ええ、皆さん良い人なんで」

「俺のことは、どう思ってる?」

「え、特に何も」

「俺のことを1人の男として見てくれないかなぁ」

「え?どういうことですか?」

「俺をアリスちゃんの恋人にしてくれ!」

「ごめんなさい、恋愛対象として見れません」

「アリスちゃん!」


 デクはアリスを抱きしめた。

 そしてキスを…しようとしてビンタされた。


「桔梗ちゃんにも同じことをしたんじゃないですか?」

「いや…桔梗ちゃんは桔梗ちゃんで、アリスちゃんとは違うし…」

「私とは仲閒として接してください。それ以上のお付き合いは無理です」


 アリスは振り向くことも無く去って行った。

 デクは、固まったまま取り残された。

 しばらくして戻ったデクにクラマが言った。


「アホ」








★メッセージ、コメント、評価、感想、レビュー、ブックマーク等よろしくお願いいたします★

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ