新しい生活。
男3人衆のトキメキ。
午後は夕方まで、瞬・菫VS4姉妹の戦闘訓練をすることになった。
瞬も菫も、驚異的スピードでレベルアップしていく。
2人は、初めてこの地に降り立った時と比べると、まるで別人だ。
実は、訓練風景を苦々しく見ている3人の男がいた。
クラマ、デク、ジン(ジンの表情は読めないが)である。
本当は、瞬達と一緒に訓練をしたいのだが、既に自分達のレベルを遙かに超えてしまっているで参加できないのだ。
だが、4姉妹に話しかけたい、親しくなりたい、仲良くなりたい…。
3人の想いは募る。
と、いうことで夕食時。
「あ、アリスちゃん、肉団子もう1つ食べなよ」
「それは、デクさんの分でしょ?」
「いいんだ、あげるよ」
「そう…じゃあ、いただくね。ありがと、デクさん」
「まだ、新しい生活に馴染めないかもしれないけど、俺に出来ることがあったら、何でも言ってね」
「うん、デクさんを頼りにさせてもらう」
デクはアリスのそばから離れ、クラマのそばに戻って来た。
「どうだった?俺、変じゃなかった?」
「多分、大丈夫やろう。あと、雑談が出来るようになった方がええぞ」
「そうか、では、次回、雑談にチャレンジだ」
「お前、その歳になって、女性とまともに話せないって、どういうことなん?」
「年頃になったと思ったら、ゾンビウイルスが蔓延したんだ。仕方がないだろう」
「お前、桔梗ちゃんはもうええんか?」
「桔梗ちゃんでもOK!」
「アカンわ」
「なんで?」
「恋愛いうのは、誰か1人に絞ることや。絞れてない内は、まだ恋愛とちゃうよ」
「そうか!?そういうことなのか」
「何かわかったのか?」
「わかった、先に桔梗ちゃんにアタック、アリスちゃんはその次や」
「フラレた時の準備をしてアタックするのは反則やと思うけどなぁ」
「わかった、とにかく頑張る」
「今度は、俺が行ってくる」
「頑張れ、クラマ」
「ナターシャさん」
「なんでしょう?」
「隣に座ってええかな?」
「ああ、あいているから構わんぞ」
「長い間、食糧難が続いてたんやって?」
「ああ。本当に、行き倒れになるところだった」
「食べられるときに食べた方がええで、俺の食べ物で、好きな物があったら何でも食べてや」
「うーん、じゃあ、じゃがいも1つもらう」
「もっと食べてもええで」
「じゃあ、鶏の唐揚げも!」
「食べてや、、もうええんか?」
「うん。充分だ、ありがと」
「27歳やったっけ?」
「私か?そうだが」
「そうかぁ、ええなぁ」
「何だ、オバサンだと言いたいのか?」
「いや、色気があって、キレイで、すごく素敵やと思うで」
「誉めても何も出てこないぞ」
「俺は、ナターシャさんよりも少しだけ年下なんやけど」
「そうなのか?老けているから年上かと思った」
「老けてるかどうかはともかく、年下は嫌いか?」
「なんだ?男のタイプを聞いているのか?」
「そうや」
「どうなんだろう。わからない。年頃になったと思ったら、この騒ぎだったからなぁ。実は、恋愛というものを知らんのだ。だから、どういうのが自分の好みなのかもわからない。だが、クラマを含め、ここの人達には心から感謝している」
「そうか、愛は育っていくものやから、これから愛の木を育てていこうや」
「わかった。努力する」
ジンは、ラーラの皿に、無言で肉の塊を乗せた。それが、ジン流の愛情表現なのだろう。ラーラは、一瞬驚いた顔をしてから、1つ会釈して肉にかじりついた。
デクは、早速、桔梗に話しかけていた。
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