新顔。
また新しい仲閒が!
その日も、瞬は桜と森の奥深くで狩りをしていた。
「瞬、止まるのじゃ」
「どうした?桜」
「今日の狩りは、これで充分じゃろう?」
「そうだな、今日はもう戻るか?」
「違うのじゃ」
「どうしたんだ」
桜は服を脱ぎ始めた。
「何をやってるんだよ!」
「結局、瞬は私と菫、どちらを先に抱くか決められなかったからのう」
「おい、脱ぐなよ」
「こうなったら、早い者勝ちなのじゃ」
とうとう、桜は全裸になった。
見たいのだが、瞬は目をそらしてしまう。
「今日死ぬかも、明日死ぬかもしれんのじゃぞ」
「そりゃあ、そうだけど」
「私を抱け、抱くのじゃ。それで悩みは1つ解決するのじゃ」
「…桜!」
瞬が、とうとう桜を抱き締めた。
「あ!」
「どうした?」
「瞬、すまんが明日に延期なのじゃ」
「どうしたんだよ、ようやくその気になったのに」
「客人じゃ」
「何!?」
「今、私の把握できる範囲に侵入してきた者達がいるのじゃ」
話ながら、桜は服を着ていく。
「ゾンビか?人間か?」
「人間のようじゃな。また、仲閒が増えるようじゃのう」
「それじゃあ」
「まずは、至急、皆の所へ戻るのじゃ!」
「どうしたんですか?2人とも。そんなに走って」
「姫、人間がこの近くまで来ているようです」
「どうしましょう?皆、木の実や植物を採りに行ってます」
「呼び戻す暇は無いのじゃ、私と瞬で行くのじゃ」
「姫、これは今日の収穫です。置いていきます」
「2人共、気を付けて!」
「瞬、行くのじゃ」
「おう!」
「西じゃ!」
瞬も足が速いが、桜も速い。
接近戦は瞬が得意で、中距離戦闘は桜が得意。もしゾンビが来ても、瞬は負ける気がしなかった。
「あそこじゃ」
「馬車だな」
「馬車なのじゃ」
そこへ、大きな火球が飛んで来た。
「違う!俺達は味方だ-!」
「戦うつもりは無い!助けに来たのじゃ!」
「そこで止まれ!」
馬車の前に、4つの人影。
女性の声だった。
「お前達は何者だ!?」
「俺は人間だ」
「隣の女はゾンビではないのか?」
「私はゾンビじゃが、今は人間と行動を共にしている。人間は噛まない。安心しろ」
「信じられるか!」
「待ってくれ、ゾンビだったらこんなまともな会話は出来ないだろ?」
「それはそうだが…」
「俺達は、向こうで結界を張ってゾンビから逃れているんだ。俺達は仲閒だ。信じてくれ。あんた達をこっちの仲閒のところへ連れて行きたい」
「なんのために人間の仲閒を探しているんだ?」
「俺達は、生存者を集めて、最終的には人間の街をつくりたいんだ。人数が必要だ。今は、助け合おう」
4つの人影が、何か相談をする。が、スグに結論が出たようだ。
「わかった。信じよう」
「馬車で来てくれ、こちらも馬車だ。結界を張っているから少しは安心して眠れるぞ」
「ついていく。先導してくれ」
瞬と桜の先導で、ゾンビに見つかることもなく無事に仲間達と合流が出来た。
馬車から降りてきたのは、年頃の美人4姉妹だった。




