続き。
瞬のピンチ、続く。
「じゃあ、まあ、話はまとまったということで…」
「何を勝手に話をまとめてるのよ、お兄ちゃん」
「わかってるよ。非常時だから、一夫多妻なんだろ?」
「でも、ちょっと気になることがあるの。ねえ、桜」
「なんじゃ、菫」
「私もあなたも、まだ大人じゃないよね?してもいいの?」
「問題無いのじゃ」
「どうして?法に触れるのは嫌よ」
「法に触れる?」
「法律で、本来、子供の性行為は禁止なのよ」
「大丈夫なのじゃ、そっちの世界でどうかは知らんが、こっちの世界では13歳で成人なのじゃ。つまり、私も菫も、もう大人なのじゃ」
「13歳!?」
「この場合、好都合じゃろう」
「まあ、あんたは中身が婆だけど」
「うむ。肉体年齢は13~14歳、精神年齢はプラス10年じゃ」
「まあ、私よりも年上なのですね」
「姫は何歳なのじゃ?」
「二十歳ですよ」
「では、女性陣では私が最年長じゃな」
「まあ、最年長とか、そういう話はいいのよ」
「なんじゃ、まだ何かあるのか?」
「私とあなた、どちらが先に抱かれるか!」
「どちらでもいいのではないか?」
「ダメよ!だって、先に抱かれた方は、お兄ちゃんの…」
「瞬のなんじゃ?」
「お兄ちゃんの…」
「なんだよ、菫。俺の何だよ?」
「お兄ちゃんの初めてを奪うかどうか!重要でしょ?」
菫は俯いた。顔が真っ赤だった。
「おお、そうじゃのう、瞬の童貞を奪うことになるな」
「ちょっと、桜、そんなこと言うなよ。恥ずかしいだろ」
「では、簡単に解決するのじゃ」
「どう解決するのよ?」
「年長の私が先に決まってるのじゃ」
「待ちなさいよ、この際、年齢は関係無いでしょう?」
「年上の私なら、上手くリード出来るのじゃ」
「あなたも初めてのくせに!」
「確かに、今の私の意見に説得力は無かったのじゃ」
「桔梗お姉ちゃんはどう思う?」
「え!?なんで急に話を振るの?私を巻きこまないでよ」
「第3者から見て、どう?」
「ごめん、菫。興味が無い」
「じゃあ、姫!姫はどう思いますか?」
「私も巻きこまれたくないのですが」
「そう言わず、何か意見を!」
「私は桔梗さんと干からびるだけですので」
「ちょっと、姫、私達もこれから出逢いがあるかもしれないのよ!」
「私は諦めています」
「姫には、クラマさんがいるじゃないですか」
「桔梗さん、クラマに恋愛感情を抱いたことはありません」
「でも、デクさんがいるじゃないですか」
「デク…デク…デク…ごめんなさい、ピンとこないです」
「でも、でも、ジンさんがいるし」
「ジンは、私でもコミュニケーションをとるのが難しいです」
「お兄ちゃん!やっぱりお兄ちゃんが決めなさいよ」
「じゃあ、ジャンケンでもしてくれよ」
「ジャンケンで決めさせるつもり!?」
「瞬、それは許さんのじゃ!」
「じゃあ、どうしろって言うんだよ」
「どちらが先か、決めたらいいだけよ」
「そうじゃ、たったそれだけのことなのじゃ」
詰め寄る、桜と菫。
瞬の嬉しい憂鬱は続く。
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