まとめ。
桜の決意。
「クラマ、デク、ジン」
「ん?」
「なんや?」
「……」
「悪いのじゃが、少し席を外してほしいのじゃ」
「なんやねん」
「まあ、いいけどよ」
「……」
「ごめん、リンとヘドロも、いいかな?」
「ええ、構いませんよ」
皆、馬車から離れていった。
「何よ、桜」
「そろそろ、話をまとめようと思ってな」
「何よ、話って」
「瞬の話じゃ」
「お兄ちゃん?何よ」
「なんで、私まで巻きこまれているのよ」
「桔梗も、この場にいた方が良いと思ってな」
「私は?」
「姫は、まとめ役なのじゃ」
「で?何よ」
「そう、つっかかるな、菫。今日はおおらかに話し合うのじゃ」
「だから、何を話し合うのよ」
「瞬は私と子作りをするのじゃ」
「「「!」」」
「さ、桜、何を言ってるんだよ」
「もう、待つのは嫌なのじゃ。結論を出したいのじゃ」
「お兄ちゃん、そんな奴と付き合ったら絶好だからね」
「では、菫が瞬と付き合うのか?」
「それは…」
「菫、やっぱり俺達兄妹だし…」
「血が繋がってないじゃない!いいわよ、桜なんかにお兄ちゃんをとられるくらいなら私が付き合う」
「菫-!」
「私だって、死ぬまでに恋愛したい」
「ちょっと、私も死ぬまでに恋愛したいんだけど」
「桔梗お姉ちゃんも、お兄ちゃんを狙ってないわよ」
「狙っていないから、文句を言いたいのよ。私は誰と恋愛したらいいの?」
「クラマさんがいるじゃん?」
「あんな口うるさい男は嫌よ」
「じゃあ、デクさん」
「好みじゃない」
「わかった!ジンさんだ」
「何を考えてるかわからないじゃない、嫌よ」
「じゃあ、桔梗お姉ちゃんは誰と恋愛するの?」
「それよ、それ。私だけ相手がいないんじゃ、不公平じゃない」
「桔梗も瞬と付き合えばいいのじゃ」
「嫌よ」
「本当かな?」
「そういうあなたはなんなの?瞬を私に押しつける気?」
「私は、一夫多妻でいいと思っているのじゃ」
「「「!?」」」
「桜は、それでいいの?」
「私は構わん。非常時だからな」
「それじゃあ、桜は私とあなた、どちらもお兄ちゃんと付き合えば良いと思ってるの?」
「その通りじゃ。平和的な解決策じゃろう?」
「そんなの、ダメ。汚らわしい」
「では、菫には私と瞬のことをとやかく言う資格はないぞ」
「どうしてよ」
「私は、どんなことをしてでも瞬を手に入れるのじゃ。その時になって、文句は言うなよ」
「言うわよ。お兄ちゃんは、私だけのものよ!」
「それでは私が困る。だから、一夫多妻でよいではないか」
「私だけのものって言ってるでしょ」
「逆に、私だけのものなってもいいのか?」
「そんなのダメ!」
「な?一夫多妻が1番平和的解決法じゃろう?」
「納得できない」
「それにな、そうしないと永遠に私達は進展しないぞ」
「どういうこと?」
「瞬は、私と付き合おうとすると菫がブレーキにになって、菫と付き合おうとすると私がブレーキになるのじゃ」
「お兄ちゃん、そうなの?」
「いや…なんというか…」
「菫、共同戦線じゃ。仲良くやろう。いつまで生きられるのかわからないのだから」
「……」
「菫!」
「わかったわよ!」
「菫もOKじゃな?」
「OKよ!いつまで生きられるかわからないもんね」
「ちょっと待ってよ!」
「何?桔梗お姉ちゃん」
「私はどうしたらいいの?」
「一夫多妻に混ざるか?」
「絶対に嫌よ」
「では、恋愛の楽しさを知らずに死ね」
「最悪、信じられない」
「大丈夫ですよ、桔梗さん」
「姫…」
「私も相手がいませんから」
「姫!」
「一緒にひからびましょう!」
「それも嫌だ-!」
とりあえず、桜と菫の一夫多妻ということ決まった。
これは、瞬にすれば幸せこのうえない状況のはずだが…。
瞬は、話の展開が速すぎて気持ちがおいついていなかった。
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