表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/71

進展。

瞬、ピンチ?

 その日も、瞬と桜は狩りのため森の奥深くに入っていった。


「瞬」

「なんだ?」

「何か言いたいことがあるのじゃろう?」

「え!?」

「私に隠し事は出来ないのじゃ」

「な、なんだよ」

「私の想いにこたえてもいいかなぁと思ってるじゃろ?」

「な、な、何を言ってるんだよ」

「隠すな、隠すな」

「まあ、以前と比べたら、そういう想いも強くなってるけど」

「違うな、いつ死ぬかわからないから、女性と初体験がしたいのじゃろう?」


 桜は、意地悪な笑みを浮かべた。


「な、何を言うんだ!」

「照れるな、健康的で良いと思うぞ」

「やりたいだけ、みたいなことを言うなよ」

「勿論、私に好感を持ってくれているのはわかっている。心配するな」

「そうだよ、好感を持ってるから、そういう対象に見えるんだよ」

「やけにそこにこだわるんじゃな」

「ハートは大事だろう?」

「わかったのじゃ。瞬の気持ちはわかっている」

「わかってくれてるなら、いいけど」

「瞬、ちょっとの間、私を見るな」

「なんだよ」

「いいから、あっちを向け」

「わかったよ」


「もういいぞ」

「なんだ…よ…」


 瞬は固まった。

 桜が全裸で立っていた。

 目をそらさないといけないのに、瞬きも出来ない。

 桜の裸は、とても美しかった。


「どうじゃ?私は」

「すごく綺麗だ」

「そうか、良かった」

「でも、もう少し時間をくれないか?」

「まだ時間が必要か?」

「ああ、もう少し」

「わかった、もう少しだな」

「ああ、もう少しだけ」

「そんなに菫や桔梗が怖いか」

「怖い?そうか、そうかもしれない」

「菫を選ぶか?」

「いや、それはないだろう。でも、なるべく嫌われたくない」

「では、桔梗か?」

「いや、それもないだろう。満足にコミュニケーションもとれないのに」

「いいことを教えてやろうか?」

「なんだ?」

「私も含めて3人共嫁にすればいいのじゃ」

「え!?そんな…」

「私は、一夫多妻でもよいぞ」

「それは…」

「よいか?私達は明日死ぬかもしれないのじゃ」

「ああ、そうだな」

「今しか出来ないことをやるのじゃ」

「ああ、そうだな」

「私は焦っている。瞬か私がいなくなったら、この想いは行き場が無くなる」

「そうだな」

「早く結論を出してくれ」

「わかった。わかったから、服を着てくれ」

「ああ」


 だが、瞬は桜の裸が目に焼き付いて離れなかった。


 その夜、瞬は菫に言った。


「菫」

「何よ」

「ちょっと話があるんだ」

「いいけど、ここでは話せないこと?」

「ああ、馬車から離れたい」

「わかった」


 2人は、馬車から離れたところで座り込んだ。


「で、何よ?」

「桜の話なんだけど」

「桜?何よ」

「桜が、僕のことを好いてくれててさぁ」

「最初からじゃないの」

「そうなんだけど」

「ハッキリ言いなさいよ」

「もし、僕が桜の気持ちにこたえたら、菫はどう思う?」

「はあ?何それ」

「だから、もしもの話だよ」

「嫌に決まってるじゃない。縁を切るわよ」

「そうか…」

「何?桜の気持ちにこたえたいの?」

「正直、迷ってる」

「どうして?あんなゾンビ」

「まあ、生きてる間に初体験がしたいというのもあるんだけど」

「何それ?最悪」

「わかったよ、怒るなよ」

「そんなに初体験がしたいなら、私が相手するわよ」

「菫が?」

「ええ、私も死ぬまでに初体験をしてみたい」

「相手が僕でいいのか?」

「うん、いいよ。血も繋がってないし」

「そう言われても、ずっと妹だと思っていたし…」

「じゃあ、これでも?」


 菫が服を脱ぎ始めた。


「おいおい、何をするんだよ」

「黙っていて」

 

 菫は全裸になった。

 菫の身体は美しかった。

 瞬にとっては、この日2人目の全裸鑑賞だった。


「どう?お兄ちゃん」

「すごく綺麗だ」

「本当に?」

「本当だ、だから服を着てくれ」

「わかった」


 菫は服を着た。


「私を抱きたくなったら、そう言って。いつでもいいから」


 菫は馬車の方へ戻っていった。

 瞬は、座り込んだまま悩んだ。








★メッセージ、コメント、評価、感想、レビュー、ブックマーク等よろしくお願いいたします★

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ