女子会。
こんな時でも女子会♪
「今日は、女性陣はお休みなのじゃ」
桜の一言で、女性陣は休みになった。
男性陣は、特に反対しなかった。
その日は、狩りも料理も片付けも、全て男性陣が行った。
「一度、女子だけで話をしたかったのじゃ。女子会じゃ」
「楽が出来るのはいいわね」
「本当にいいのかしら?」
「姫は気を遣い過ぎよ、たまには休日があってもいいじゃない」
「で、話題は?」
「なんでもいいのじゃ」
「不満や愚痴なら、いつまでも喋っていられるけど」
「桔梗は、また“なんで私が招かれたのよ!?”じゃろう?」
「そうよ。まだ納得できないわ」
「じゃが、もう瞬を許しているではないか」
「許してないわよ」
「桔梗、前にも話したが、私は人の心の中がわかるのじゃ」
「何よ、他人の心の中を勝手に覗かないでよ」
「私の心の中も覗かれているのかしら?」
「姫は、いつも仲閒全員のことを考えておるのう」
「確かに、そうです」
「姫は、好きな人とかいないんですか?」
「みなさんのことが好きですよ」
「いや、そうじゃなくて、恋愛について」
「ああ、私はまだ誰かに恋をしたことが無いのかもしれませんね」
「そうなの?」
「ええ、ずっとゾンビから逃げる大変な日々でしたから」
「恋愛どころではなかったのね」
「そうです」
「あんたは、瞬が好きなんでしょう?」
「私か?そうじゃ。私は瞬の子供を産むまで離れないのじゃ」
「子供!?」
「ゾンビが子供を産めるの?」
「やってみないとわからんではないか」
「やめてよ、想像したくない光景だわ」
「菫は、私が瞬の子を産むのが嫌なのか?」
「当然じゃないの」
「では、桔梗や姫ならいいのか?」
「それは…」
「嫌なのじゃろう?菫も瞬が好きじゃからなぁ」
「本当に?」
「何を言ってるのよ、あんなパッとしないお兄ちゃんなんか」
「でも、菫ちゃんは、瞬と血が繋がってないもんね」
「桔梗お姉ちゃんまで、何を言ってるのよ」
「いや、結婚もできるしなぁ…と思って」
「しないわよ!お兄ちゃんなんか、嫌だ。桜、あんた何を言ってるのよ」
「まあ、ここはそういうことにしてもいいが、だったら私が瞬の子を産んでも文句は無いのじゃな?」
「それとこれとは別の話よ。兄がゾンビと子供を作るなんて」
「ゾンビ、ゾンビと嫌がるな」
「嫌よ、しかも子供のくせに」
「私は菫と変わらない外見のはずじゃ」
「ちょっと年下じゃないの?」
「1歳や2歳、違っても一緒じゃ」
「だから、この年頃は、その1歳や2歳の差が大きいのよ」
「精神年齢は外見よりも10歳は上じゃ。ゾンビになって、肉体の成長が止まっただけじゃからな。姫は何歳じゃ?」
「22歳です」
「じゃあ、私が最年長じゃな」
「そうなの?」
「みんな、年長者の言うことは聞かないといけないのじゃ」
「あんたの言うことなんか聞かないわよ」
「桔梗も私に冷たいのう」
「私は瞬にも冷たいわよ」
「瞬のことが好きなくせに」
「え!?桔梗お姉ちゃん、そうなの?」
「そ、そんなわけないでしょう!私は瞬が憎いの」
「それでは、そういうことにしておくのじゃ」
「桔梗お姉ちゃん、中学まではよくウチに遊びに来ていたもんね」
「ちょっと、菫ちゃんまで、やめてよ」
「桔梗お姉ちゃん、お兄ちゃんが好きだったんだぁ」
「やめてよ、桜、あなたが変なことを言うから」
「心配するな、もう言わん」
「遅いわよ!」
「桔梗も菫も、姫みたいにゆったり構えた方が良いのじゃ」
「姫は、大人だから」
「私の性格でしょうね。おっとりしていると、よく言われます」
「姫は身体も大人じゃからなぁ」
「え?」
「その胸など、羨ましいのじゃ」
「そんな、こんなのたいしたことありません」
姫は照れて、頬を赤く染めた。
「姫は、ジンが好きかと思ってました」
「男性として見たことは無いわね。クラマ達もだけど」
「その内、姫も瞬を好きになる」
「どうしてかしら?」
「瞬は、そういう男だからじゃ」
「何よ、それ。言っとくけど、お兄ちゃんはモテないわよ」
「平時には魅力がわからなかったのじゃろう。じゃが、こういう状況でこそ瞬は輝く」
「確かに、だいぶ強くなったけど」
「瞬は、もうすぐ私も越える。どこまで強くなるか、想像もつかん」
「そうなの?」
「ああ、必ず、私達全員が瞬に守られる時が来る」
「私だって、レベルアップするわよ」
「私だって」
「そうか、そうか、わかった、わかった」
桜は、ずっと微笑んでいた。
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