休息。
生きているって素晴らしい!
目が覚めた。
美味しそうな臭いがする。
瞬は半身を起こした。
「あ、お兄ちゃん、起きた?」
「ああ、もう夕方なのか?」
「そうよ、ちょうど食事の用意が出来たところよ」
「ここは、どこ?移動しないとまずいんじゃないか?」
「もう、移動したのじゃ。ここまでくれば、当分は安全なのじゃ」
「お兄ちゃんは馬車で寝てたけど、だいぶ移動したの」
「じゃあ、安心して食事してもいいのかな」
「うん、食べよう」
「これから、どうしましょう?」
「また、流浪の生活の始まりなんかなぁ」
「大丈夫じゃ」
「何が大丈夫なのよ」
「桔梗、そう突っかかるな、もう少し先に神社がある」
「神社!?」
「そうじゃ、そこで巫女の桔梗に結界を張ってもらえばいい」
「そうね、その手があったのね」
「桔梗、結界なんて張れるのか?」
「馬鹿にしないでよ。かなりレベルアップしてるんだから、余裕よ」
「それにしても、桔梗」
「何よ?」
「相変わらず、俺には冷たいんだな」
「当たり前でしょう!あなたのせいでこうなったんだから」
「いやいや、早速、巫女イベントが到来したじゃないか」
「巫女だったら、私以外でもいいじゃない」
「いや、巫女で、しかも弓術が出来るとなると、数少ないだろう」
「弓術はおまけでしょ!?」
「いや、俺にもよくわからないけど」
「わからないなら黙ってなさいよ」
「はい…」
「じゃが、桔梗ももう少し瞬に優しくしてあげたらいいと思うのじゃ」
「なんでよ?」
「瞬の命懸けの活躍のおかげで、今、こうしていられるからじゃ」
「瞬の責任なのよ!当然じゃない。負けたら私がボコボコにしてたわ」
「素直じゃないのう」
「私は素直よ!」
「でも、桔梗も脱いでくれなかったじゃないか」
「だ・か・ら、脱がないって言ってるでしょう?」
「脱がないのは仕方がないとしても、もう少し協力的になってくれてもいいんじゃないか?チームなんだから」
「私も充分戦ったじゃない」
「わかった、これから仲良くしよう」
「嫌よ」
「桔梗さん、瞬さん、そのくらいにしませんか、明日の朝には神社へ出発しますよ」
「はい…」
「わかりました」
翌朝、一行は神社に入った。そこには水もあった。
早速、桔梗が結界を張った。
「おお、ええとこや」
「これでしばらくは安心かな」
「森も近いんで、俺、食料をとりに行ってきます」
「おう、頼むで」
「瞬、待て。私も行くのじゃ」
「ああ、桜も一緒に行こう」
「瞬、どうした?元気が無いぞ」
「桔梗に悪いことしたかな?って思って」
「なんじゃ、桔梗のことを気にしておるのか?」
「うん。桔梗は本当に巻きこまれただけなのかもしれない、と思って」
「そうかもしれんが、それはわからん。桔梗もこの世界に招かれたのかもしれん」
「やっぱり、気になるよ。すごく怒ってるし」
「そうでもないぞ」
「そうなのか?」
「桔梗はとっくに許している。素直になれないだけじゃ」
「そうなのかな?」
「まあ、私の言うことを信じるかどうかは瞬次第じゃがのう」
「そうか…少しホッとした」
「ところで、瞬」
「何?」
「私達は、いつ子作りをするのじゃ?」
「子作り!?」
「私は、瞬の子供を産むためについて来ているのじゃが」
「ゾンビが子供を産めるのかよ」
「やってみなければわからん」
「子作りって、何をするのか知っているのかよ?」
「わかておるのじゃ。セ〇クスをするのじゃろう?」
「そんなに幼いのに、何故、そんな知識があるんだ?」
「身体は子供じゃが、精神年齢はプラス10歳じゃ」
「ああ、そうだったな」
「本当なら、瞬よりも年上なのじゃぞ」
「でも、子作りは、今は勘弁してくれ」
「なんじゃ、良いではないか」
「今は、そんな気持ちになれない」
「わかった。私はいつでもOKじゃからな」
「わかったよ。それより、今日の夕食をゲットしないとな」
「しかし残念じゃな」
「何が?」
「狩りの時は2人きりになれる。子作りするには、ちょうど良いのに」
瞬は、返答に困った。
★メッセージ、コメント、評価、感想、レビュー、ブックマーク等よろしくお願いいたします★




