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死闘。

死闘の結果!

「すげぇな!」

「なんや、こいつ」

「つ、強い!?」

「……」


 残ったゾンビは強かった。

 と、いうよりも、どれだけ強いのかがわからない。

 接近してから、4人がかりで斬りかかっているのに傷1つつけられない。

 それなのに、相手のゾンビはまだ避けるだけ。まだ攻撃をして来ないのだ。


「……」


 瞬達の動きが一瞬止まっても、ジンだけは斬撃を繰り出し続ける。


「ジンが正しい!攻撃するしか、道は無いやんけ」

「そうだな」

「わかりました」


 瞬達も攻撃を再開する。

 相手は避けるのが速い。

 瞬達の攻撃はかすりもしない。

 これは、高速剣士の瞬やクラマにとってはショックが大きかった。

 高速剣士がスピードで負けたらおしまいだ。


「!」


 いきなり、目の前に剣があった。

 相手のゾンビの繰り出した剣撃だった。

 瞬は、無意識に避けていた。

 無意識に避けれたのは、今までの修練のおかげだろう。

 剣撃は、他の3人にも浴びせられた。

 3人とも、上手く避けたが、一歩下がって間合いをとった。

 ゾンビの間合いの中にいるのは、瞬だけになった。

 ゾンビ耐性を持たない瞬以外の3人は、一歩下がっても仕方がないだろう。


「!」


 いきなり、ゾンビが攻勢に転じた。

 連撃を浴びせられる瞬。なんとかしのぐ。

 だが、時間の問題なのは瞬自身がわかっていた。

 とはいえ、スピードの差はどうしようもない。


“もっと、スピードがほしい!”


 瞬が、そう思ったとき!


 ~ ピロリロリロリロリン ~


 なんと、死闘の最中に瞬はレベルアップした。

 一段と、スピードを増すことが出来た。

 これにより、勝負は互角以上のものとなった。


「どうした!?そんなものか」


 瞬は力を取り戻した。

 敵のゾンビは防戦一方になる。

 

「勝った!」


 瞬が大きく踏み込んだ。

 すると、相手も踏み込んできた。


「嘘だろ!?」


 結果、ほぼ相撃ちとなった。

 ゾンビの首ははねた。

 だが、瞬も腹部に重症を負った。

 思わず、ひざまずく瞬。

 姫達、女性陣が近寄ってくる。

 だが、瞬の目の前は真っ暗になった。

 瞬は、もう“死ぬ”と思った。


 目が覚めると、明るくて目を瞑った。

 ゆっくり、目を開ける瞬。

 

「あ、お兄ちゃん!?」

「おおー!目を覚ましたのじゃな?瞬」

「何よ、心配さやがって」

「あれ?俺…」

「お兄ちゃん、マジで死ぬところだったんだよ。もう、勘弁してよ」

「俺、なんで生きてるの?」

「姫の回復魔法のおかげなのじゃ」

「生きてるのか?本当に?」

「生きてるわよ、死んだら承知しないんだから」

「そう言うな、菫。瞬はお前の身を案じていたではないか」

「そうだけど…」

「え?何のこと?」

「瞬はずっと、“菫を頼む”と、うわごとを言っていたのじゃ」

「え?そうなのか」

「本当に仲が良いのじゃな」

「姫は?」

「回復魔法で疲れて眠っている」

「男共は、みんな寝てるじゃない」

「なんで桔梗は怒ってるんだよ」

「私がだいぶ敵を減らしたのに、最後の一匹に手こずり過ぎなのよ」

「戦闘中にレベルアップしていなければ、確実に死んでいたんだけど」

「ふん、私も、もう寝るから」

「そう言うな、桔梗。瞬達が苦戦したのはお前のせいでもある」

「なんで、私のせいなのよ?」

「桔梗が脱がなかったから悪いのじゃ」

「そうだ、桔梗のせいだ」

「脱がないわよ!だから、なんで私なの?」

「言ったじゃろうが、私や菫では幼い。姫には脱げとは言えない。だから…」

「だから、それがおかしいのよ!もういい、私も寝る」


 桔梗は馬車の中に入っていった。


「桔梗は、相変わらずだな」

「いや、かなり心配していたのじゃ。緊張が解けたのじゃろう」

「心配してたのか?あいつが?」

「うん。桔梗お姉ちゃんも、ずっとお兄ちゃんの側にいたよ」

「そうなのか」

「とはいえ、重症だったのじゃ、今はもう少し休むが良いのじゃ」

「そうね、私も寝るわ」

 

 菫は、瞬の隣に寝転がった。

 

「では、私も眠るとしよう」


 桜は、菫と逆隣に寝そべった。


「……」


 いつの間にか、瞬も眠っていた。









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