学園最弱の火陰者
はじめまして!
本日から連載開始します!
不定期連載になると思いますが、最低一週間に1話は上がると思います
どうぞよろしくお願いします!
「ルカ!そっち行ったぞ」
声の方向を振り向くと、炎の鎧を纏い、炎剣で暴れているアゼルの方から、1匹の棍棒を持ったゴブリンが、決死の表情で襲いかかってくるのが見えた。
「シャドウバインド」
俺は、自分の影を操り、ゴブリンを締め付ける。
「あと頼んだ」
そういい、すぐにその場を離れる
「りょーかい! ウィンドカッター!!」
後ろから風の刃がゴブリンの頭を刎ねとばした。
「お疲れ様です 皆様お怪我などありませんでしたでしょうか?」
このパーティーのヒール役であるイリスがみんなかけよってきた
「ないよないよ ほとんどあぜるがたおしちゃったし」
最後にゴブリンの首を刎ねたリゼが笑いながら答えた。
アゼルも炎の鎧を解き、今週までの学園の課題であるゴブリン15匹の討伐の証拠であるゴブリンの討伐数が、学園から与えられたカードに反映されたのを確認し、帰路についた。
「それにしてもアゼルの火の魔法はすごいよね〜」
「まあな!」
学園が所有しているダンジョンからの帰路の途中でさきほどの戦闘の振り返りをしていた。
先程の戦いでも15匹中10匹はアゼルの魔法で倒している。残り5匹は、リゼの魔法だ。俺は0匹。
いつも通りのスコアだ。アゼルは、学年で1番の魔力の持ち主だし、魔法の使い方もうまく、7天に最も近い人物として1年にも関わらず、注目を浴びている。
7天とは、各属性トップの実力を持つモノが、語ることのできる称号であり、人類の希望である。小さい頃に雷の7天にに魔族に襲われてるところを助けられてから、7天を目指して努力している。まあ、こんな夢を語って笑わなかったのは、アゼルだけだったけど。
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この世は、火、風、水、雷、土、光、木の7属性の神がその昔世界を滅亡の淵まで追い込んだ闇の魔神を倒した。しかし、そこで力を使いはたしてしまった7神たちが、魔神のうみだした魔族や、魔物に対抗するために人間にちからをあたえたとされている。それが魔力であり魔法使いがうまれてきた理由らしい。
俺はいつも思う。影の神がいるなら一緒にたたかってくれてればもっと強力な魔法を使えるかも知れなかったのに、、
あいにく影の神なんて聞いたこともないし俺以外の使い手も聞いたことがない。小さい頃は自分だけが特別だと思ってたができることがすくなすぎて、アゼルたちを毎日のように羨んでいる。
もう一度言うが、俺はアゼルのような圧倒的な火を使うこともできなければ、イリスのように光の力で癒すこともできないし、リゼのように風の力で敵を切り裂くこともできない。
出来ることといえば、自分の影であいてを縛りうごきをとめるだけ。まあ縛ったところで魔法は止められないし、どうしようもないんだけど、唯一自慢できるのは、毎日鍛えてる身体だけ。自分の影の能力の弱さに気付いてから、7天に少しでも近づけるように努力している。身体なんか鍛えても、アゼルの炎の鎧のような力なんて出るわけもない。それはわかっててもそれにしかすがれない。低能力のくせにアゼルに寄生して、学園の課題をこなしているため、こうよばれている
「学園最弱の火陰者」と、、、
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