作戦始動!!
こんばんは。こっちは久しぶりですね。
5、4、3、2、1
画面に映るカウントダウンの、数字が小さくなるに連れて、観客の熱狂は増していく。
そして、ついに
0
わぁああああああああああああああ
2020年、帝京オリンピックの始まりだ。
◇ ◆ ◇
「お前、用意はいいな?貴賓席に座っている大統領の首に針をこのヘリから刺すんだぞ?」
「え、なんで!?」
「いやいや、フリはいいからさ。早くそのスナイパーライフルを下ろせって。」
「やだ。」
「お前、本気かよ。もしもし、本部ですか?作戦に支障が出ました。
糸が届きません。繰り返します。作戦に問題あり、糸が対象まで届きません。」
「こちら本部。把握した。これより、第2パターンへ移行する。
そちらのヘリに武器はあるか?」
「はい、このバカがスナイパーライフルを持っています。」
「了解。では、そのライフルで撃ちぬけ。そのバカに任せる。
いいな?」
「え?
しかし、この仕事にミスは……」
「ある人物のバックアップの元、この仕事を行うことが先日決まった。よってここで外してもいい。」
パイロットは、ため息をついて通信機を切り、スナイパーライフルを大事そうに抱えるバカに、
今の内容を伝えた。
「やったぁ!!!!」
今にも撃ちだしそうな楓に釘を指す。
「いいな?本部の言うことは、よーく聞けよ?」
◇ ◆ ◇
やった、やっと撃てる。僕の、この楓様の腕を見せるときがようやく来た。
対象者は、、と。いたいた、コーラ飲んでる。
「楓、そろそろだ。3秒数えて撃て。外しても当っても、ここからすぐに離脱する。」
「オッケー。んじゃ、いくよ。」
3
す~ 狙いを定めて。
2
はー スコープを見て、深呼吸
1
僕ならできる!!
0
ドバーン
いかがでしたか?侍ジャパンがんばれ!!!