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第4話 日常化
ステシャンはこの世界の全てを封じ込めた存在で、よみがえり、人形蝶となった。その存在は全てを継ぐ存在であり、この世に存在しない代物であった。
なぜならそれはAphexとしてこの世界にあったからであった、それはもうすでに。
これは人形蝶となった人形捨て師のお話。つづく。まだまだつづく。
これからひぐらしのなく頃にの映画の上映時刻だ。私は待ち合わせの場所でちょうど今、カレを待っている。
彼の名前はステファニー・ミュート、男性だ。ロックミュージシャンとして生誕したがいつしか彼は私の恋人となってしまった。いわば呪われた存在。
いつかは私に捨てられる、官能の果てに。
私は駅前の噴水広場のデスクにて村上春樹の著した小説「世界の終わりの果てとハードボイルドワンダーランド」を読んでいた。
その時、ステファニーが来た。