表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
上も下もつけない主義なので。  作者: 山田山ひでお
1/1

プロローグ

とある日の朝俺は普通に学校へ登校していた。

幼馴染に降りかかる災難も予測せずに。


キーンコーンカーンコーン


聞き慣れたチャイムが鳴り生徒が皆席に着く。


「なぁ、山下、お前課題やった?」


聞き慣れた声が横から聞こえる。

そう、幼馴染の緑だ、日本人離れした顔立ちと菊人形のようなまっすぐ伸びた黒髪、ほんのり茶色っぽい目、クラスでは結構人気のある女だ。俺は可愛いとは思わないが…。

こんな男勝りな喋り方をしてくるのは俺だからだろう。

他の生徒と喋るときはもっと女らしい、所謂猫かぶりだ。人気が出るのも仕方ない。


先生が来たため小声で答える。


「課題はやってねえよ。お前は?」


返答はない、聞こえてないのだろう。

そんな緑に苛立ちを覚えながら窓の外を見てみるとまぶしい太陽が眼球に突き刺さる。

晴れは嫌いだ。



キーンコーンカーンコーン



四限が終わったころ緑がなにやらモジモジし始めた。


「お前漏らすなよ?」


女の子に言うセリフとは思えない言葉を投げかけてみる。

緑は


「なんかケツのあたりと頭がむず痒いんだよ、つか漏らさねえよ!!!」


むず痒さが余ほどのものなのか小声で激怒してくる。

本当に恐ろしい女だ。


この後起こる事をきちんと把握していれば緑もまだ受け入れられたかもしれない。

まぁ予測しろというほうが無理だがな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ