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愛敵  作者: コモルー
23/36

23話

山田「あははははは!!」


和樹「あははははは!!」


山田「ハッハッハッハッハ!!」


和樹「フッフッフッフッ!!」


山田「ギャーハッハッハッハッハ!!」


バシッ!!


和樹「いつまで笑っているんだよ!!」


和樹は山田の頭を雑誌で殴った。


「別にいいじゃないか、おもろいんだけらさぁ~」


山田は少しふて腐れた態度で和樹を見下した。


「もう俺帰っていいよなぁ~」


「まだダメダメ~~!!」


山田は酔っぱらったオッサンのように腕を交差させてバツを作った。


「何でだよ!!」


和樹は額にシワを寄せて、さっさと帰らせろと目で訴える。


「だ~~~ってまだギャラリーの方々が聞きたいことをまだ聞いてないからで~~~~す!!」


あまりにもウザイ態度の山田に和樹はもう一発雑誌で殴ろうと思っていたところに、人混みをかき分けて茶髪に赤色のメガネをかけ放送部と書かれた腕章をした女子が乱入してきた。


「突撃インタビューーーー!!」


和樹「えっ?」


「今もっとも学校であつ~~い話題のカップル、神苛さんと西原君のお二人にグイグイあんなことや~こんなことをインタビューしちゃいま~~す!!」


茶髪の女子はテレビで見る司会者よりも大袈裟にマイクをふり、和樹の頬にめり込むほど強くマイクを押し当ててきた。


和樹「あんた誰ですか?」


「フフフ...私はこの大里高校放送部部長にして、校内のありとあらゆるウワサに通じている言わば、ウワサハンター!!

 森近美由紀(もりちかみゆき)とは私の事よ!!」


森近はアイドルのような大袈裟な身振りで自己紹介し、一部の男子生徒が様々な絶賛のヤジを飛ばしているが和樹はまるでいい年こいて魔法少女の真似を真剣にやっている、かなり痛た~い子にしか見えていなかった。


和樹「もう帰っていいね、いいよね?、神苛さんどうもお騒がせいたしました」


和樹は神苛に謝罪の一礼をしたあと素早く踵を帰し廊下に出るが、涙を大袈裟に流し、鼻をすすっている森近に両足を捕まれて派手に転倒した。


「いってぇぇえなぁぁぁあ!!何するんじゃボケェ!!」


振り返ると何故か鼻水と涙を垂れ流しにしている森近が四つん這いになって迫ってきた。


「無視するなんてひどいじゃないがぁぁぁぁぁ!!」


「うわっ!!きったねぇ!!鼻水つけんな!!」


「うわわわわぁぁ~~ん!!」


男子A「女の子を泣かせるとはグズだな」


女子A「最低!!」


男子B「男の恥」


女子B「女の敵!!」


山田「モテ期かモテ期なのか?!」


「オイ山田!!この人何とかしろ!!」


和樹は森近の顔をハンカチで押さえつけて必死に助けを山田に求めた。


「自業自得だ!!」


山田は腕を組んで顔を上下に動かして一人納得する。


「森近さん...そろそろ和樹くんを放してあげてくれませんか?」


神苛は少し困った顔をしながら腰を屈めて森近に言うと、和樹に向けて伸ばされていた両手を引っ込め、顔に押し付けられていたハンカチで派手に鼻をかみ、「ありがとう...」と一言ってベトベトのハンカチを和樹に返した。


「...どうも...」


和樹はハンカチを指で摘まんで受け取り、とりあえずポケットティッシュでハンカチを覆いポケットに突っ込んだ。


「では気を取り直してインタビューします!!、ズバリ二人は付き合っていますよね!!」


森近はさっきまで泣いていたとは思えない、いい笑顔で和樹の頬にマイクをめり込ませた。


「ふぉふぇぶぁふぁば、じゅぎぁっでいばぜん!!(それは、付き合っていません!!)」


「なるほど!!やっぱり付き合っているんですね!!

 ズバリ!!一目惚れですか?」


森近は自分の口元までマイクをもってきてしゃべったあとまたすぐに和樹の頬にマイクをめり込ませた。


「じゅぎあっでじぇー!!(付き合ってねぇー!!)」


「なるほど!!、「一瞬で大好きになった!!」んですね!!、これだけの人前で大好きと公言するとは神苛さんはかなり愛されていますね!!くぅ~~うっ羨まし~~い!!」


和樹は神苛さんからも何か言ってやってと目線を送るが、本人は赤い顔を両手で隠し、顔を左右に振りながら照れてモジモジしている。


「...と言う訳で二人は付き合っていてラブラブなんだそうです!!、

以上放送部部長森近美由紀でした!!」


森近はいつのまにか撮影していたカメラマンに向かってそう言うと、「じゃあまたね!!、二人とも節度を守って付き合ってね、もし不純異性交遊とかやっていたら...グフフフ...」と最後に不適に笑いダッシュで何処かに消え去った。


「和樹、今の生放送で校内中に流れていたみたいだよ」


山田がそう言って廊下の窓ガラスに貼られている広告を指差しした。


「緊急取材!!ウワサのカップルの真相とは?!放課後各教室のテレビ似て生中継予定!!放送部部長、森近美由紀」


「あ~の~野郎!!」


和樹は頭を押さえてしゃがみこみ。


「俺達は見せ物じゃねぇ~~」


腹の底から声を吐き出して吠えた。


ナレーション「ってな訳で二人は全生徒公認のカップルとなったのである、めでたしめでたし」


和樹「めでたくねぇよ!!」


ナレーション「嬉しくないの?」


和樹「...嬉しいけどさぁ...」


ナレーション「なら、めでたしめでたし」


和樹「もう勝手に言ってろぉ!!」















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