ギルドマスターとお話らしい
正直なところ天仁は浮かれていた。
自分の強さに、では無く人と話したことにだ。
もともとぼっちでは無い。会話も好きだ。
そんな人間が1週間一人で過ごしていたのだ。仕方ないだろう。
なのでつい調子に乗ってしまった。
”メオバ” 男
筋力 5
強靭 6
法力 7
魔力 7
俊敏 6
属性
火、土
固有能力
『英雄』攻撃、防御、魔法の威力・効果上昇。全ステータスが1上がる。
2mは超えるであろう身長に、丸太のような腕。
髪はオールバックにしており白髪が混じっている。
確かに白髪が生えているが全体的に若々しい。
経験豊富な実力者であり、現段階では勇者よりも強い。
「かなり若いなお前。ブルッカの武器を破壊できるほどの実力者には見えねぇが・・・
イカサマしてんじゃねぇよな?」
そういいメオバは気というの名の威圧を開放する。
最初は弱く、だんだん強めていく。
その余波を受けていたブルッカは最初は平気だったが次第に足が震え、尻もちをつく。
メオバの本気の威圧に耐えれるのはSランク相当の実力者でないと無理だ。
一方,、天仁はケロっとしていた。
なるほど、とメオバは思った。
自分の威圧を受けても怯んだ様子を見せない。それだけでも実力者と言えよう。
「不躾な態度失礼した。確かにお前さんは強いらしい。俺の部屋に来い」
「わかりました」
「ブルッカも来い」
「は、はい」
震え続ける足を何とか動かしながらメオバについていく。
「さて、とりあえずステータスカードを見せてもらってもいいか?問題なければSランクをくれてやる」
「どうぞ」
天仁は偽造されたステータスカードを見せる。
”テンジン” 男
筋力 7
強靭 9
法力 9
魔力 9
俊敏 8
属性
火
固有能力
無し
(なんだと・・・?)
メオバは驚く。こんなステータスでブルッカの武器をへし折ったのか。
そもそも自分の威圧に耐えれるとは思わない。
「なんか魔法具とかつけてんのか?」
「つけてないです」
メオバはさらにわからなくなる。もしかしたら運良く良い魔法具を手に入れてその補正で強くなっているとしか考えられなかったからだ。
でないとこのステータスではあの武器を折るなど不可能だ。
となるともう武器しかない。武器一つで使用者の能力を大幅に上げるなど聞いたことがないがもうそれしかない。
「・・・すまねぇが武器も見せてもらっていいか」
「はい」
天仁は滅却ノ野太刀を渡す。
メオバはまた驚く。天仁は軽々と持っていたがかなり重たい。
筋力のステータスが6はないとまともに扱えない重さだ。
メオバは鑑定のスキルを使う。
”滅却ノ野太刀”
威力S
頑丈A
刀に炎を纏わせることができる
炎を放出することができる
属性
炎
固有能力
『滅却の業火』使用者の魔力を消費する。滅却の炎息吹を放つ
(なんだと!?国家級の武器だぞこれは!!)
メオバは今日一番の驚きを見せる。もしかしたら10年で一番かもしれない。
「こんな武器、どこで手に入れた?」
「ワイバーンみたいなのを倒し」
ここまで言って天仁は発言を間違えたことに気付く。
この世界でワイバーンを一人で倒せるものなどそれこそ魔王クラスだろう。
魔王でも楽勝とは正直言えない。
初対面の人でなくとも見せられないステータスだ。
あんなステータスが広まったら神扱いされるか恐れられるかだ。
いずれにせよまともな生活は送れないだろう。
しかしメオバは聞き逃してなどいなかった。
「ワイバーンっつーともしかしてあの”天災のワイバーン”か!?」
確かにこのクラスの武器を落とすなどこの辺りではあのワイバーンしかいない。
あのワイバーンはかなり強い。メオバ自身が討伐に行こうと考えたが、取り巻きの竜が多く、手が出せない。
しかし被害も大きいため万全の準備を済ませ、精鋭たちを連れて行く計画を立てていたところだ。
最近、ようやく取り巻きの竜にまともなダメージを与えられる兵器が完成したところだった。
「本当にあのワイバーンを倒したってーのか・・・」
天仁は困惑していた。あの様子だと思っていた以上に偉業を成し遂げてしまったらしい。
しかしメオバはさすがである。その困惑している様子をきちんと察していた。
「なんだか話せねー事情があるみたいだが・・・」
メオバは恐れていた。もし本当にあのワイバーンを倒していたのならば絶対、敵に回したくない。
本当に1人で討伐したのならば自分でも敵わない。
本当なのか半信半疑であるが。
メオバはメガネの形をしている魔法具を取り出す。
この魔法具は魔力を込めると鑑定の魔法よりも詳細な情報を得られる鑑定用魔法具だ。
魔力ステータス8ほど必要だ。
”滅却ノ野太刀”
威力S
頑丈A
必要筋力6以上
刀に炎を纏わせることができる(必要魔力7以上)
炎を放出することができる(必要法力7以上、必要魔力7以上)
属性
炎
固有能力
『滅却の業火』使用者の魔力を消費する。滅却の炎息吹を放つ(必要法力5以上、必要魔力6以上)
天災のワイバーンが残した武器。武器自体にエンチャント機能を搭載している。
込める魔力や法力により、威力を上昇できる。
(本物・・・か)
メオバは確信した。天仁は只者ではないと。
そしてあのステータスは偽りだと気付く。
あのステータスではこの刀は扱えない。
ステータスを偽造できるなど聞いたことがないが、もしかしたらそういった魔法もあるのだろう。
鑑定の魔法でも魔法具でも見破れていない。世界は広いな、とメオバは思う。
「ステータスの偽造なんて初めて見たぜ・・・」
「!!」「!?」
天仁が動揺し、ブルッカが心底驚く。
その反応を見てメオバはやっぱり偽りか、と確証を得る。
「ステータスの偽造なんぞ聞いたことがないが、本物は見せられるか?」
「・・・絶対に公表しない、誰にも話さないと約束して頂けるなら」
天仁は正直に見せようと考える。ステータス偽造も見破られているので観念した。
天仁ならば魔法でも力づくでも切り抜けられるが。
正直なところ天仁は協力者が欲しかった。というか打ち明けたかった。
この秘密を一人でずっと抱えて生きて行きたくはない。
この短時間でもメオバは良いやつなのだろう、と天仁は感じていた。
もともと人を見る目はあると自負していた。
「約束しよう。誰にも話さない。ブルッカも良いな?」
「はい、絶対に話しません」
「ではどうぞ」
天仁は本当のステータスを見せる。
”テンジン” 男
筋力 2
強靭 2
法力 2
魔力 2
俊敏 2
属性
火、水、風、土、光、闇
固有能力
『古代の魔法図書館』好きな魔法を閲覧・発動できる。魔法の能力での検索等も可能
『天武』あらゆる武器を使いこなせる
『万能』たいていのことはすぐにこなせるようになる。物覚えがすごく良くなる
『%&)'&』$%(&'()()'(&'%$#)$%&%'&%
眷属がいないので普通にステータスカードを閲覧すると相変わらずバグって見える。
「な・・・!!!???」
メオバはステータスオール5くらいは覚悟していた。
しかしどう見てもこのステータスは神を超えているではないか!!!
メオバ、ブルッカは共に生きていて一番の驚きをする。
メオバは驚きすぎて心臓が危ないのではないだろうか。
「こ、こんなもんだれにも見せられねぇし、言えねぇ・・・!」
メオバが声を震わせながら言う。
コク、コクとブルッカは首を振ることしかできなかった。
そんな反応を見ながら天仁はやっぱやばいな、このステータスと思っていた。
そろそろ戦闘描写といい加減女の子を書きたいです。




