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現実では平凡でしたが異世界ではすごいらしい  作者: 小森 あよな
冒険者編
7/12

試験らしい

感想っていただけると想像以上に嬉しいですね。感無量です。

この世界に空を飛ぶ魔法というのは浮上が一般的だ。


浮上の魔法は自身、もしくは対象を浮かばせれる。


せいぜい高さはせいぜい5~6mほどで横移動も徒歩よりやや劣る程度だ。


しかもコントロールが難しくあまり使う人はいない。


古代魔法エンシェント・マジック空を翔けるもの(イカロス)


惜しみなく古代魔法エンシェント・マジックを使用し飛び上がる天仁。


「とりあえずゆっくりと町を探しにじゅんこーう」


マッハ3ほどの速度で飛ぶ。本人的にはゆっくりだ。


ちなみに竜でもこんなに早く飛べない。





蛇行したり数回転したりアクロバティックな動きで遊びながら飛行すること1時間。


「町が見えてきた。さすがに飛んで入るわけにはいかないな」


町からやや離れた、人に見つからなさそうな森に着地する天仁。


そのまま何事もも無く町の入口まで来る。


(この町は通行証とかいらないんだ。見張りはいるけど)


たどり着いた町はギルドの町、アルリヨンだった。




この町は魔界への入り口も近く、魔物のレベルも高い。


ゲームだと割りと終盤にたどり着く町、といった感じだ。


アルリヨンは特殊な町で、まず国に属していない。


しかし町一つで1国に相当する力を持つ。


理由としてはまず、ギルドが世界でもトップクラスの規模である。


なので冒険者も多く、町も当然栄える。


そしてこの町の長でありギルドのトップであるギルドマスターが元英雄なのだ。


一人でS級の魔物を退けたこともあり、その後きちんとパーティを整えて討伐するという実力。加えて人望も厚い。


S級の魔物は本来、精鋭を集めた軍で万全の装備と兵器を用意して挑むものだ。


それをたった1パーティで討伐したのだ。かなりの実力者と言えよう。


いろいろな国から呼ばれて入るが聞かず、魔王討伐にも応じない。


ギルドマスター自身が魔王討伐に行く気がない。本人曰く俺の時代は終わった、だそうだ。


ギルドの戦力にギルドマスターの実力と人望故に他の国は強く出れない。




(すんなりと入れたしさっそくギルドで登録しよう)


アルリヨンのギルドはさすがの立派さだった。


他のギルドに比べると圧倒的に大きく、設備も整っている。


さっそく受付嬢に登録をお願いする。


お前みたいな貧弱そうなやつが、というようないちゃもんを付けられることはなかった。


そんな3流冒険者はここのギルドにはいない。


登録前の説明を受ける。



・他のギルドに属していた時のランクは反映されない

・最初は実力試験でランクを決める

・ランクはE~Sまで

・受けられる依頼は自分のランク以下か1つ上のランク

・Bランク以下は依頼を達成できなかった場合、違約金を報酬の10分の1支払い

・Aランク以上になるには相当の実力がないと認められません



ということだった。


「それではさっそく実力試験を受けますか?」


「お願いします」


「ではあちらの赤い扉に入り、お待ちください」


「わかりました」


受付嬢との受け答えを済まし、言われた通り赤い扉を開ける。


少しの間待つと実力者だとわかるいかつい30代後半の男性がやってくる。


「俺が試験官のブルッカだ。さっそくやるぞ」


言われて天仁はブルッカの後ろについていき、大きな広間に通される。


闘技場のような場所だった。



「ルールは簡単だ。俺と試合して俺が実力を図る、それだけだ」


ちなみにブルッカはかなりの実力を持つ冒険者だ。


Aランクの冒険者の中でもかなり上位に入る。


「質問してもいいですか?」


「おおう、いいぞ」


「ブルッカさんの武器を壊しても弁償とか必要ですか?」


「よくお前みたいに大口叩く奴はいる。壊せるものなら壊してみな」


ブルッカの自慢の武器はA級モンスターからドロップした大剣だ。


威力A、頑丈B、属性土を持つかなりの代物だ。


少し自慢気に大剣を構える。


これを構えるとだいたいのやつはびびるかこの武器を羨ましそうに見る。


しかし目の前の男はなにも反応しない。


天仁が”滅却ノ野太刀”を構える。


ブルッカはそれを見て思う。あれはもしかして自分の武器よりも優れているのではないか、と。


無名の冒険者だし、金持ちかなんかかとも思った。


しかし構えが異様に様になっている。


こいつはいったい何者なんだ、というような思考がブルッカを巡る。


「すいません、まだ始まらないんですか?」


そう言われてブルッカは我に戻る


「・・・ああ、すまん。では始めよう。行くぞ!」


そう言うと一気に間合いを詰める。


天仁は少し驚いていた。試験は受験者側から先に攻撃するものと思っていたからだ。


本来ならば大体そうだ。しかしブルッカの本能が強敵との戦いを察知し、先手を仕掛けてしまった。


本能から手加減をすることを考えていない。冒険者としては正しいが試験官としては失格だ。


ブルッカ自身はそこまで考えてはいない。


10mほどあった距離が一瞬で縮まる。


ブルッカはその勢いのまま右後ろに刃を向ける形で構えた大剣を左上に向けて切り上げる。


おもいっきり振り切った。確かに振りきったのだ。しかし手応えがまったくない。


ブルッカは違和感に気付く。大剣(あいぼう)が軽いのだ。


見ると大剣が真っ二つになっていた。しかも切り口が異様に綺麗に切られていた。


「な・・・」


ブルッカは驚いた。本当に武器を破壊できるとは思わなかったし、切られた感触も一切しなかったのだ。


「えーと、これって合格で良いんですよね?」


天仁はケロっとしている。それにブルッカはさらに驚いた。


てっきりすべてを一撃込めた、と推測していたのだ。それならば納得がいった。


しかし目の前の青年は何一つ疲れた様子がない。


「・・・ちょっと待ってろ」


自分に負えることではないと判断したブルッカは一度別の部屋に移動する。


天仁は広間に一人残される。


(やば、やりすぎたかな。けっこう実力ある人っぽかったからちょっと力込めても平気かと思ったんだけど)


ちょっと力を込めただけで自慢の大剣を破壊されたブルッカが哀れである。


先程より長い時間を待たされる。天仁はやっぱりやりすぎたかと不安になっている。



2mを超え、鍛えぬかれた肉体を持つ50代くらいの男とブルッカが入ってきた。


「こいつがお前の大剣を切った男か?」


「そうです」


大男が天仁に向かっていく。明らかにブルッカとは格が違う。


「俺はギルドマスターのメオバだ。尋常じゃない新米が来たっつーから来た」


(やっべぇやっぱりやりすぎた)


ギルドマスターが来たことよりもやり過ぎたことを気にする天仁だった。

女の子書きたいとか言いながらオッサンが増えていく・・・。

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