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現実では平凡でしたが異世界ではすごいらしい  作者: 小森 あよな
プロローグ
3/12

ステータスがおかしかったらしい

主人公に困難なんて訪れない・・・ハズ


毎話2000~3000字位でがんばりたいです。

召喚されてから1週間の時間が立った。


勇者一行はこの世界の知識を蓄えたり、日々鍛錬をこなしていた。


たった1週間でコチア王国のものでは歯が立たなくなっていた。


圧倒的なステータス故に戦いに慣れるだけで十分であった。


コキア王国は決して小さい国では無いがとてつもなく栄えている国でもない。


他国へのつながりは強いが兵力は弱い。腕の立つものでもステータスに7があるかどうかだ。


故に発言力が弱い。魔王を倒した勇者一行を召喚した国になれたならば国力は大幅に上がり発言力も増すだろう。


そのために勇者一行には最大限のサポートをする。恩を売っておきたいのだ。そこに複雑なものがいる。


天仁だ。


勇者一行を召喚した際に来てしまった異分子。他のメンバーは才能あふれているが天仁にはなにも才能がない。


ステータスがすべて最低値。固有能力もあるものの弱い。属性未所持。


その辺でうろついている人のがよっぽど有能だろう。むしろ奴隷のが有能だ。


正直なところこのようなものへサポートするのも城に住まわすのもよく思っていない。


裏ではオール10なんて蔑称で呼ばれるくらいだ。



(めっちゃ居づらい)


天仁がこう思ってしまっても仕方ないだろう。


この世界の常識や知識を蓄えて入るもののそれしかしていない、というかすることがない。


ほぼニート状態だ。


勇者一行が近々旅立つそうだ。天仁もそれについていくことになっている。


しかし旅についていくわけでは無く、近くの町だけだ。


ついて行ってはただの役立たずだ。荷物係もできない。


町で働きながら適当に生きていこうと考えている。というか選択肢がほとんどない。


奴隷にはなりたくないなぁ、と思う天仁であった。




………




「それでは勇者様ご一行、気をつけて行ってまいれ!」


王が見送りの挨拶を伝える。


「今までお世話になりました。きっと魔王を倒してきます」


誠実な返事を返すソラ。正義感もあり絵に描いたような勇者だ。


「まぁ、国王さまは首を長くして待ってな!」


豪胆にこたえるノブヒコ。頷くトウヤ。


「じゃ、アタシたちはこれで!いってくる!」


「い、いってきます!」


ミサキとチトセが出発の挨拶で締める。


天仁は軽く会釈だけする。


勇者一行、旅の始まりだ。




目的の町までの道のりに魔物は普通に存在する。


ゲームのように最初だから弱い敵のみというわけではなく普通に中の下くらいも出てくる。


魔物の強さはE~Sで表される。勇者一行ならばA級くらい余裕で倒せるだろう。


「ッシ!」


ソラが横に一閃斬りつける。一太刀で2体動時にグリズルを倒す。


グリズルとは熊のような魔物で道中に出てくる魔物でも強いほうだ。単体ではC級程度だが群れで現れるため苦戦する場合が多い。今の30体近くいる。


「ソラ!下がれ!」


ノブヒコが叫ぶ。


「了解っと!」


下がり際に一体を斬りつける。グリズルの胴体の上と下が永遠の別れを告げる。


「暴風の嵐!」


チトセの風魔法が放たれる。


幾重もの暴風がグリズルの群れを切り裂き、なぎ払い、吹き飛ばす。


魔法は6段階で表される。それぞれ神級、帝級、王級、上級、中級、下級で表される。


暴風の嵐は上級魔法だ。


グリズルの群れが全滅した。


勇者一行は魔物を殺すことにためらいはない。


1週間で魔物を殺す心得と実践をしてきた。天仁もそこには参加していた。


「アタシ、回復役とかすることないよね!?このあたりの敵こんなんしかいないのー!?」


「まぁ、俺も周りを警戒してただけだしな。退屈だった」


ほとんど戦闘に参加していないミサキとノブヒコが愚痴をこぼす。自分たちの腕も試したいのだ。


「そういえばトウヤさんてどこにいたんですか?」


「トウヤなら魔法の範囲にグリズルが入るよう誘導してたよ。高速で」


「まじかい!?」


「ぜ、ぜんぜん見えませんでした」


ミサキとチトセが驚く。


「・・・忍者だからな」


皮肉げにトウヤが答えた。


一同がクスリと笑う。



(そんな早かったか?)


少し外れた位置から見ていた天仁は思う。


(見やすい位置だったから見えていたのかな?)


いくら見やすいからといって常人の目には捉えられないのだが。


あまり気にしない天仁であった。




「そろそろ町につくころだと思う」


天仁が地図を見ながら喋りかける。


「ありがとう。もうひと踏ん張りがんばろう」


「ああ」


天仁と勇者一行は中はそこそこ良い。同じ世界から来た物同士仲良くしていた。


しかし鍛錬の最中は天仁一人だし、一緒に旅をする仲間でも無いので勇者一行の輪に比べると親交は薄い。


「天仁さんは町で何をする予定ですか?」


チトセが尋ねる。チトセは誰にも丁寧語でしゃべる。


「宿屋とかで働こうと思ってるよ。宿屋で働くの、すこし憧れてたから」


「おー、アタシちょっとその気持ちわかる」


「みんなは旅を頑張ってね。俺は金が貯まったら観光とかしようと思ってるからどこかで会うかもね」


「おう、天仁の分までやってやんよ。安心しな」


ノブヒコが自信満々、といった感じで答える。


「魔物には気をつけるんだよ。」


ソラが少し心配そうに言う。


「・・・達者でな」


トウヤがつぶやく。


「おう。ありがとな」




………




勇者一行と別れて大体1時間ほどたった。町を軽く回っていたら1時間たっていたのだ。


勇者一行は休まずに次の町へ向かうようだ。次の町まで距離は遠くないし、天仁がいないほうが早く進めるだろう。


天仁に気を使ってゆっくりめに移動していたのだ。それに気づいていた天仁は少し申し訳ない気持ちになっていた。


それに感づいていた勇者一行は心配ながらも早めに解散したのだ。天仁にとってはありがたい。


「さて、どうするか。金稼がないと生きていけないしな。ギルドで職を紹介してもらおう」


一応トセグ王から1~2週間ほどの生活費はもらっている。


しかし日払いがあるかわからないから早く働くに越したことは無いと天仁は考えている。


「ギルドで依頼をこなせればよかったんだけどなぁ。あのステータスはなぁ・・・」


ステータスカードには職業も表示できるようになっている。


どのあたりに表示されるのだろうと疑問に思った天仁は1周間ぶりにステータスカードを確認しようとする。


「ステータス。まぁ、鍛錬も何もしてないしステータスはオール10だろうなぁ」


自嘲気味に呟きながらステータスカードを覗く。


1週間前の天仁のステータスカードには致命的なバグが発生していた。


あまりにおかしなステータスにおかしな固有能力だったためにステータスカードの処理が追いつかなかったのだ。


もし、最初からきちんと表示されていたら天仁の未来は変わっていただろう。


「・・・・は?」


そこには驚愕のステータスが表示されていた。




”テンジン” 男


筋力 2

強靭 2

法力 2

魔力 2

俊敏 2


属性

火、水、風、土、光、闇


固有能力

『古代の魔法図書館』好きな魔法を閲覧・発動できる。魔法の能力での検索等も可能

『天武』あらゆる武器を使いこなせる

『万能』たいていのことはすぐにこなせるようになる。物覚えがすごく良くなる

『%&)'&』$%(&'()()'(&'%$#)$%&%'&%



神を超えていた

勇者一行の出番がっくん

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