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僕らの革命 【改訂版】  作者: 片山 碧
4/45

仲間

僕の中で思いが固まりつつあった。


『どうせ消えるならみんなの記憶に残るような事を。』


ただ消えるんじゃ、イジメた側が喜ぶだけだ。

もしかしたら次の生け贄を見つけるかもしれない。

だから消えた後に同じ思いをしてる人が少しでも減るように。

イジメをしていた奴らが世間からも糾弾されるように。



計画は頭の中にどんどん湧き出て来たんだよ。


でもさ、空想の中での理想と実際とはかなり差があるよね。


例えば僕や友田には腕力はない。

喧嘩慣れなんかしてないからね。


相手に対して非力な僕らがアドバンテージをとるためには武器がいる。

僕らの怒りの大きさを相手の恐怖に変える為にも圧倒的な武器が欲しい。


力のない王様は軍隊を強くして人民に恐怖を与えていうことを利かせ統治する。


『恐怖政治』


一番簡単に大勢の人に言うことを利かせる事ができる。



問題は恐怖を相手に掛け続けないと反抗されて潰される。

恐怖政治を敷く国家が長期に続かない理由だ。


これを行う指導者は大概がバカだ。

それは歴史が物語ってる


でも非力な僕たちはこれをするしかない。

短時間で思いを遂げる為には。

どうせ最後には消えるんだ。長期に君臨する必要はないから手段を選ぶべきじゃない。

しかも結果が確実に出るものでないと。



…でもどこだったかな…武力革命が成功して安泰になった国もあったよね…



圧倒的な力を持った武器。


…包丁、バット、鉈…簡単に思いつく武器だけど、相手の不意をつくか、相手が動けない状態なら有利だけど接近戦でないっ意味がない。


しかも相手に武器を奪われたら簡単に攻守逆転だ。


距離をおいても相手に恐怖を与えられるもの…。



…銃。ボウガン。



一介の高校生が手に入れる事ができるのか?

安くないだろうし、親にバレると全てが台無しになる。



とりあえず検討。


…何を使うにしろ武器を使用して相手を拘束する以上、警察は来るよな。勿論、最終的に警察が介入するのは解るにしても、計画の初期から介入されると困る。


どこまで時間が稼げるかな…




そうなると、対警察にも人手がいる。

実行にも、連絡係としても、監視、補給、交代要員…


やっぱり友田と二人じゃ無理だよな。


学校を舞台にするからにはそれなりの人もいる…。




僕はそんな恐ろしい計画を立てているにも関わらず、気付くとニヤニヤ笑っていた。


何だか嬉しかったし楽しかったんだ。



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