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第3話 **独立な孤独**



メガネの奴が我輩「カテイ」をここに連れてきて、自由を奪い(美味しい食べ物やおやつが無限にあるにもかかわらず)閉じ込めて以来、我輩は時折「他の猫がいる!」と感じたり、6th sense(第六感)で「この場所には、人間以外の生き物も住んでいる」と感じたりすることがある。それが理由で、たまに気分が乗った時に(メガネの奴が扉を開けるのを待っているか、隙を見て超スピードで逃げ出すかして、さっさと探索に出かける!ニャハハ~)


探索の結果、いくつかの部屋で他の猫や犬を見つけたことがある(例えば、2階の16号室に住む「ジェームス・ボンド」と呼ばれるアメリカンショートヘアの猫や、3階の21号室にいる足が短くてフサフサの「バディ」という名前の犬など)。もちろん、彼らとはまだほとんど話していないし、匂いを嗅いでじっくりと知り合ったこともない…というのも、いつもメガネの奴がすぐに我輩を抱えて、檻に戻してしまうからだ。しかし、正直に言うと、生まれてから一度も他の猫や人間、犬といった他の存在に強い関心を持ったことはないんだ…その気持ちは今も変わらない。ニャー


メガネの奴は、しょっちゅう我輩を膝の上に乗せて、話しかけてくる(またかよ?!)。「運命=事故」によって人生が変わり、他の人間と(友人や先輩、後輩と呼ばれる)交流ができなくなったため、時々寂しさや孤独を感じるというのだ(それがどういう感覚なのか、猫の我輩にはさっぱりわからない)。そして、その結果、店の仕事をサボって(時には本当に用事があるかもしれないが)、バスに乗って、近くに住む友人の家に行って時間を過ごすことがあると語っている。


メガネの奴の友人は、彼と同じくメガネをかけた人間で、彼には2~3歳くらいの娘がいるらしい。我輩「カテイ」と同じくらいの年齢だが、どうやらその「人間の幼子」はまだ多くのことを一人でできないらしく、大人たちに頼らざるを得ないようだ。


我輩たち「猫の魂」がこの地上にやってくる前に、大尊敬なるバステト女神が我輩たちに一つの重要な教えを授けた。それは、「よく聞け!猫たちよ。お前たちは地上で一時的に過ごすためにいるのだ。だから、他の存在に依存したり、執着したりする必要はない。いずれ、お前たちの「純粋な魂」が再び天上に帰る時が来たなら、その時、もし何かに執着したままだと、天国の門はお前たちを迎え入れることができなくなる。だから、忘れるな…ニャー」


(この神聖な言葉は、夢の中で繰り返し我輩に思い出させる…ニャー)


地上での使命、それは他の存在と「依存し合いながら」生きていくことだ。


我輩「カテイ」の使命は一体何なのだろうか…?


ニャー、考えすぎてお腹が空いてきたぞ。ちょっとメガネの奴にご飯を作らせてくるか…


---


(第4話に続く)

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