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あれから2年が経ちました

 そんなこんなであれから2年の歳月が経った。それからというもの僕は毎度恒例いやいや学校に通うことには変わりはない。もともと2年前の襲撃は前の学校の延長でのものだったため、今回の学校ではそこまで虐めはなかった。しっかり男装して昔の僕を殺していたし。


 化け物扱いについても、今の学校では元々されていなかったので言われることは無かった。ただ、アマミちゃんがあれだけ説得してくてたこともあり自身が化け物であるとは思わなくなった。むしろ反抗する様になれた。アマミちゃん様様である。…英雄とは思っていないからね!


 僕が消し飛ばした4人は学校からも完全に存在が消されていた。座席も別の子が座っている。これでいいのかとも思ったけど、もう僕自身どうしようもない。ただ、もうこの魔法は今後使わないようにしようと思っただけ。


 学校はそう言った背景の結果、結局僕は独りぼっちになってしまった。これはもうしょうがない。取り分けもう誰かと仲良くなろうとは思わない。また裏切られるのは御免だがら。裏切られるぐらいなら予め作らなければいい。そうすれば裏切られる心配もない。たとえその結果、学校で完全孤立化で孤独の運命になったとしても。


 逆に、孤児院の方は賑やかになった。というのもアマミちゃんが乱入してくるからである。2年前、僕があの現場から孤児院に帰る時アマミちゃんがついてきてしまったのである。いや、本当はアマミちゃんを家に送ってから…て、思ったんだけど、


「一人で帰れるんです!それよりミズハさんの方が心配なんです!折角知り合ったのに死んでいました、は嫌なんです!」


 って、もう僕が自殺しないように一緒に来ちゃうんだもん。これはもうしょうがない。実際、アマミちゃんの監視がなければ本当に死んでいたかもしれないし、何も言えない。


 ただ結局のところ、アマミちゃんがどこに住んでいるのかとかはわからなかった。聞いても、


「あっちです!」


 って、山の方を指してくるし…案内をお願いしても


「女の子の中に入るのはエッチなんです!」


 と、わけわからないことを言ってくるので諦めた。そのため、孤児院内でもたまに遊びにくる女の子という扱いになっているだけで詳細は誰も掴んでいない。


 ただ、アマミちゃんが魔女云々というのは誰にも言っていないし、知っているのは本人と僕だけである。あー、厳密に言えばあの子は言ってるのかもしれないけど、誰も信じていないが正しいのかな?とは言え、アマミちゃんと2人で外出した時に


「皆さん私のことを魔女って思ってくれないんです!一々説明したら疲れるんです!何かないんですか!」


 とかを10分おきに叫びまくって来たので、まあ助けてもらったお礼とかも込みで良く仮装服とかで使う魔女の帽子を買ってあげた。アマミちゃんは滅茶苦茶喜んで以降お気に入りとしてズッとかぶっている。それを見た周りの大人は可愛らしい女の子扱いと言うものであり、魔女とは一体なんだっけって感じなんだけどね!アマミちゃんには内緒である。


 孤児院にアマミちゃんが乱入することによって、面倒をみることも増えた。そのため、勉強効率は若干下がったけど後悔はしていない。アマミちゃんのお陰で僕はアマミちゃんを守ると言う生きがいを貰えたし、実際に世話をしていても色々面白い!まあ、大抵は問題発言やら問題行動やらでカオスなんだけどね!細かいことは付き合っていけばわかるからここでは割愛。本当にこの子は12~13歳?である。5歳じゃないよね?


 とまあ、こんな感じで気づいたら学校を卒業することになりました。で、糞学校はどうでもよくって、厄介なのが歳的に成人になっちゃうことなんだよね…。まあ実際僕は拾われた子なので厳密な歳はわからないんだけど、孤児院にいた年数的にそうなる。要は孤児院からも卒業…出ていかなければならない。


 年齢的にどっかの男とくっ付いちゃえば話は早いんだけど、生憎男装しているものでね…うん、出会いなんてなかったよ!と言うより友達すらいないからね、残念でした!


 資金的な面も大問題である。この孤児院は国立のためお金なんて払わなくて済んだし、三食勝手に出てくる。と言うより学費まで出る凄いところ。…追い出された瞬間それが全てなくなる。うん、やばいね!


 勿論、孤児院の方で成人になった瞬間出ていけなんてことはなく1年前ぐらいから自立に向けて準備を手伝ってくれている。そうなんだけど、僕は大抵のことを断っている。取り分け、社会に首を突っ込みたくなかったから。ここまで性別偽造して人脈も滅茶苦茶な奴が社会に受け入れられる訳ないと思っていたし、また虐められても困る。話によると同期の虐めより上下関係の虐めの方がえげつないとのことだし。いや、殺してもいいなら話は別なんだけど…どうやらこの世は自己防衛のための反撃もダメみたいだからね。じゃなかったら、他殺はあっても自殺はないだろ!


 あともう一点。僕は理科が好きで…いわゆる理系女(リケジョ)なんだけど、ってかこれって差別用語じゃないの?女子は文系が普通だからわざわざ理系女なんて言葉が出来たんだよね?理系男(リケダン)文系男(ブンダン)文系女(ブンジョ)なんて言わないよね?普通だから言わないんでしょ皆んな。全く、何奴もこいつも言葉作って差別して見下すの好きだよね。それでいて差別していない、見下していないとか叫んでる奴の気がしれないんだけど。まあいいや。


 で、まあそう言う背景があって…アマミちゃんって言う自称魔女に会って…ってか、魔女と言われてもよくわかんないけどね!まあ、アマミちゃんって顔の左側にピンク色の十字線があるんだけど、それが関係しているのかな?


 まあ要は、理科の授業を受けていて世の中には色んな生き物がいることがわかって…うん、色々見てみたいと思った訳です。で、やっぱり見てみたいじゃんそう言うの!一種の探究心って奴!と言う訳で、この街に恨みしかないので学校卒業兼孤児院卒業のきっかけとしてこの街を出て行って生き物を調査するみたいな旅に出ることにしています。


 で、卒業当日…問題はお金をそこまで準備出来なかったと言う懸念があるけど…まあ万一餓死しても僕が勝手に死ぬだけなので誰も困らないし最期くらい何かしらあれば面白いかなと思いながら旅立ちました。

 ここまでお読み頂きありがとうございます。この物語はシリーズ化しております。以下サイトより続編を閲覧できます。


 https://ncode.syosetu.com/n0187fm/

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