カオスな後輩が出来ました!
「そうなん…です!ミズハさん!友達に…なるんです!」
「と…友達?」
「そうなんです!仲良くなった…証なんです!とりわけ、ミズハさんは私の友達第一号として任命するんです!」
友達って任命形式だったの?!初めて知ったよ!というより第一号ってどういうことだろう?ま、まあいいか。
「こんな僕だけど…いいの?こんな…虐められっ子で…それこそ…ただの何もなくって。」
「友達ができたんです!やったです!今日はパーティーです!…パーティーってなんですか!分からないから辞めるんです!」
おい、何言ってるのこの子は?!勝手に自己満足して終わったよ?!というよりまだ返答していないよ?!
「だけど僕、君よりも少し年上だよ?友達という感覚じゃないかなと思ったり。」
僕は高校生半ば、対してアマミちゃんはまだ10歳前後に見える。流石に友達はきついというか…。だいぶ心が落ち着いてきたので冷静に考えることができるようになった。
「うーん、じゃあ先輩なんです!初めての先輩なんです!ドキドキするんです!優しく扱って欲しいんです!」
おい、なんか違う意味に聞こえるよ!僕は女の子だよ!…いや、男でもそういう風に扱わないから平気…あれ、だけど、良く人間は心が病んだ時誤って恋をするとか聞いたことあるし…僕が男なら結果が変わったのかな?…というより服を脱ぎ出すな!
「アマミちゃん?服は着ようね?外で脱いじゃダメだよ?」
「裸の付き合いっていうんです!仲良くなったらまずは裸で付き合うんです!」
待てい!それは意味が違う!序章早々R内容にはしないで!…今後もする気は無いからね!ちょっと、簡単に服を脱ぎ出す癖がありそうなのでそこはちゃんと指導しよう、うん。僕の後輩なんだからね。え?折角だからそのまま行こうって?却下、却下、却下!世界観が壊れる!
という形で、僕はちょっとネジが外れたアマミちゃんを世話することになりました。まあ、今後どうやらネジは数本だけ外れているわけでは無いことに気づくんだけどそれはまた今度の話。