開始早々襲われたのですが…
「はぁ、はぁ…」
逃げる僕。早く逃げないと、殺される…。間違いなく…。
「と、とりあえず…ここの裏山なら隠れれるかな…。」
街中を抜けて、なんとか裏山に到着。うまく振り切れていればいいんだけど。
え、どうして逃げているかって?別に何か悪さをしたわけでもない。ただ、襲われているから逃げているだけである。え?誰にだって?なんで不審者に関わったかだって?違う、だって今僕を狙っているのは…。
チュドーン!
「ガハッ…」
急に足元が爆発した件。そのまま倒れる状態に…。どうして…どうして僕がこんな目に逢わなければいけないの?僕が何かしたの?まあ、僕が存在しているのが原因なのかもしれないけど、少なくとも僕は誰かを攻撃してはしていないはずなのに…どうして?
「やっと見つけたよ。全くどうして逃げるのかな?」
「なあなあ、こいつ本当は女なんだってな。なんで男装なんてしてんだ、マジでキメーゼ。」
「そうそう、気持ち悪いったらありゃしないわ!しかも、地味に頭が良いからマジでムカつく!」
「ミズハ…大丈…」
「おいおい?まさか、このクソの心配なんてしてるんじゃねえよな?」
「そうだよ?彼女には色々とやってもらうことがあるんだ。ついこの間出た宿題もそうだし、最近だと新しく覚えた魔法のサンドバックにもなってもらわないと。」
「平気よ!彼女優秀なのよ?殴ったって、燃やしたって生き延びるから問題ないわ!」
「…う、うん。」
そんなことはない…流石にそんなことされたら死ぬ…。どうして皆、僕にそうやって当たり続けるの?ダメだ…もう、今日何回もこいつらにボコされ続け体が思うように動かない。
個人的、序章は好きではないので分割しました。なくすと、キャラ設定がなくなってしまうので出来ないんですよね。