9014列車 ここWi-Fi飛んでますか
西興部のセイコーマートによってからすぐ近くにあるホテルへと入る。車を駐車場に止めて、荷物を持って僕たちはホテルの中へと入った。
スタッフが館内の案内をしてから、僕たちは部屋へと向かう。フロントからエレベーターに向かう間にお風呂に行ける場所を通ったが、ふと中を覗いただけで「いい感じなお風呂」が待っていることを直感する。
部屋に入って荷物を置いてみる。部屋はあまり広くはない。3人分の布団をどうやって敷くのか気になるところだな。
まぁ、それは良いとして僕はネクタイとベルトを取った。ようやっとびしっとするスーツからも解放だ。
「それよりもWi-Fi使えるのにパスワードがないな・・・。」
気にすることはそっちだ。とりあえずスマホのWi-Fi機能をオンにしてみると普通につながった。Wi-Fiにパスワードが必要ないって言うのは珍しいなぁ・・・。
少しゆっくりすると夕食の時間になるので、下に降りる。
「あっ、18時30分から予約してた今治ですけど。」
今治がスタッフにそう声をかけると3人分の夕食が用意された机に通された。
「何かこの時点で凄いなぁ・・・。」
僕はつぶやいた。
鍋物に、お刺身に後はお野菜・・・。
「失礼いたします。こちら鮭の押し寿司です。」
まだ追加されるらしい。
「鍋のほう火を付けさせていただきますが、よろしいですか。」
「あっ、はい。」
鍋の下に炎がともる。
「・・・。」
食べきれるかな・・・。それが唯一の心配事だ。この後汁物に、ステーキが追加されるとはこの時は思っていなかった・・・。
「あっ・・・。」
全部入った・・・。さすがにあの夕食は圧倒される。量じゃなくて、精神的な方で・・・。まぁ、言い食事にはありつけたとは思ったけど。
「これで明日は「今からここをキャンプ地とする」だろ。」
僕は今治に言う。そもそも寝袋をもってきた理由はこれなのだ。明日泊まるところはホテルではないのだ。
「ああ・・・。どうする。今日ここに泊まると明日との落差が激しいけど。」
「激しすぎだな・・・。」
「ダメ元で電話してみれば。キャンセルとかでてるかもしれんし。」
「・・・。」
それに対する今治の回答はない。
「もう少しゆっくりしてからお風呂行こう。」
誰も、すぐにお風呂に行く気にはなっていなかった。部屋に戻るとかなり無理矢理な感じで2人分の布団が敷いてあった。それぞれ寝る場所を決めて、布団の上に横になる。Wi-Fiも使えることだし、ツイッターやYouTubeも問題なく見ることが出来そうだな。
「そうだ。二人に面白い動画があるんだけどね。」
僕はそう言って二人に動画を見せる。どの童画家というと分かる人は冒頭だけで分かると思われる。
「ああ、なんと不味いことか・・・。」
から始まった。