9025列車 何故出てこん
車に戻ってから、僕たちは前に話していた新十津川駅を新千歳までの間に組み込んでみることにした。
JRの駅から検索をかける。新十津川駅は札沼線の終点である。作業から検索すれば簡単に出てくるはずだが・・・。
「おい、札沼線が表示されないぞ。」
表示されたものは境線、桜井線、参宮線、三江線の四つだった。なぜか同じ差から始まる札沼線が表示されていない。
「おい、札沼線は廃止されたわけじゃないぞ。ていうか、情報古い・・・。」
三江線は2018年3月末に廃止されている。いまでも検索をかけられることの方がおかしくないかい・・・。
今思えば、「学園都市線」で検索すればでてきたかもしれない。鉄道ファンに愛称なんて言うもので検索かけるっていう頭があると思うな。
まぁ、いい。新十津川駅で検索をかけてみるとまぁ、普通に出てくるよね。
さて、新千歳空港への案内に新十津川駅を組み込んでみると新千歳空港への到着は15時35分。17時30分くらいに到着すれば良いため、2時間くらいの猶予がある。この先のことを考えても十分いけるなぁ・・・。と言うわけで次の目的地は新十津川駅に決定する。
道の駅ロマン街道しょさんべつ→北海道旅客鉄道札沼線新十津川駅
オロロンラインを下る。初山別の街を抜けると右に日本海が広がるそれ以外何もない殺風景な場所である。ときおり左にコンクリートの構造物が見える。この辺りを留萌から幌延まで結んでいた国鉄羽幌線の跡を見ることが出来る。
途中で羽幌の街を通り過ぎる。前この辺りを通ったときはここで温泉に入ったんだよなぁ・・・。ここの温泉も結構良かったことを覚えている。
しばらく南下してからお昼ご飯を食べる。それからは運転を代わり、僕たちはさらに南を目指す。留萌からは深川留萌自動車道を通り深川ジャンクションから道央道に合流する。次の滝川インターで道央道を降り、滝川の街を通り抜ける。
そして、大きい線路が見えてくる。
「函館本線かぁ・・・。」
僕がつぶやく。
「これから行くのも駅なんだろ。」
「ああ。ここから5キロくらい行ったところだったかな。」
「5キロねぇ・・・。」
石狩川を渡り、しばらく走ると街の一角に小さな駅舎が見えてきた。あれが、訪れてみたかった駅札沼線の終点新十津川である。