9024列車 KNPK(完璧)なレンタカーD☆A
天塩中川駅に戻ってから僕たちはホテルに戻る。
北海道旅客鉄道宗谷本線天塩中川駅→ポンピラ・アクア・リズイング
ホテルで朝食を取ってから8時40分行こうにホテルを出る。しかし、ホテルを出るときに事件があった。僕たちは荷物を持ってフロントに来たのだが、
「永島、部屋の鍵ってもってる。」
今治が僕にそう聞いてきた。
「えっ、俺は持ってないけど。」
僕は他人が持っているものと思っていた。
「今治か、高槻は持ってないの。」
今治はそれに何も答えずフロントに向かっていった。僕はそれで色々察した。インキーをやったのか。車じゃなくて良かったな・・・。
結局、皆荷物をしっかり持って部屋の中に忘れ物は無いと言うことだったので、特に何も無く僕たちはチェックアウトした。
「いやぁ、本当に車じゃなくて良かったな。」
「俺たちゃ、インキーエイドリアンにならなくて良かったな。」
僕たちはそう言いあった。
ポンピラ・アクア・リズイング→道の駅なかがわ
車に乗り、天塩川を渡る。天塩川を渡ってすぐにある道の駅なかがわに立ち寄る。今治はそこでカントリーサインを買ってから、車にガソリンを入れる。8000円くらい取られたなぁ。結構高い。
道の駅なかがわ→道の駅ロマン街道しょさんべつ
昨日通った国道40号線を佐久駅の辺りまで戻る。それから40号線を外れ、オロロンラインの方へとつながる道をひた走る。その道はすぐさま峠道へと変わり、高度をグイグイと上げていく。当然のように大きいバリケードもある。そればかりか「この道は夜間除雪を行いません。」とまで言い出す看板も立っていた。ついに公言までしやがったか・・・。
峠道を抜けて、時速70キロ前後で飛ばす。すると「日本最北の水田」という看板が見えた。こんな辺りまで水田があるんだな。そして、ここから来ではついに米は生産できなくなるのか・・・。そんな発見があった。
その道をずっと道なりに走ると国道232号線オロロンラインに突き当たる。交差点を左に曲がり、オロロンラインを下り始める。ここは紋別、稚内方面の道の駅をまわったときに通った道である。あの時通った光景がよみがえる。あの日は苫前の民宿で泊まったんだっけなぁ・・・。
山肌に沿うように作られた道路を山頂まで登ると日本海と見下ろすようになる。
「えっ、人・・・。」
日本海よりも人に目が行った。この辺り街という街はない。まして歩いてこられるような距離でも無いと思うのだが・・・。人は歩いていた。一体どこから来たんだろうなぁ・・・。
「下手なお化けよりもあっちの方が怖いわ。どこから現れたんだよ、あのじじい。」
「リアル第1村人発見かぁ・・・。」
(・・・なんか前にもこの辺りで似たようなことあった気がするなぁ・・・。)
10時くらいに立ち寄り地である道の駅ロマン街道しょさんべつには到着する。
そこでカントリーサインを購入する。
今治がカントリーサインを購入している間に僕は鹿の事故に関連するものを見ていた。今回僕たちが借りたレンタカーには「鹿笛」というものがついている。これは空気が笛を通ることによってエゾシカにとって嫌な音を出すものである。だから、事故率は低いとは思うが・・・。
「10月から11月にかけて、エゾシカに接触する事故が増加するんだな・・・。」
「意外だよなぁ・・・。ていうか、俺たち今回かなり危ないところと追ってきているんじゃね。」
高槻が言う。確かに、道北の辺りは真っ赤に染まっている場所が多い。真っ赤は最もエゾシカの事故率が高い場所だ。そこを通り抜けているところもある。
「まぁ、レンタカーにはしか笛付いてるから、向こうからはやってこないと思うけどね。それにしても春より秋の方が事故率高いのはしかが食いだめするからだろうなぁ・・・。」
「そうだな・・・。」
「それにしてもエゾシカって、アスファルトで動きだ鈍くなるって言うのは初めて知ったなぁ・・・。」