表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/17

9024列車 KNPK(完璧)なレンタカーD☆A

 天塩中川(てしおなかがわ)駅に戻ってから僕たちはホテルに戻る。

北海道旅客鉄道(ジェイアールほっかいどう)宗谷本線(そうやほんせん)天塩中川(てしおなかがわ)駅→ポンピラ・アクア・リズイング

 ホテルで朝食を取ってから8時40分行こうにホテルを出る。しかし、ホテルを出るときに事件があった。僕たちは荷物を持ってフロントに来たのだが、

「永島、部屋の鍵ってもってる。」

今治(いまばり)が僕にそう聞いてきた。

「えっ、俺は持ってないけど。」

僕は他人が持っているものと思っていた。

今治(いまばり)か、高槻(たかつき)は持ってないの。」

今治(いまばり)はそれに何も答えずフロントに向かっていった。僕はそれで色々察した。インキーをやったのか。車じゃなくて良かったな・・・。

 結局、皆荷物をしっかり持って部屋の中に忘れ物は無いと言うことだったので、特に何も無く僕たちはチェックアウトした。

「いやぁ、本当に車じゃなくて良かったな。」

「俺たちゃ、インキーエイドリアンにならなくて良かったな。」

僕たちはそう言いあった。

ポンピラ・アクア・リズイング→道の駅なかがわ

 車に乗り、天塩川を渡る。天塩川を渡ってすぐにある道の駅なかがわに立ち寄る。今治(いまばり)はそこでカントリーサインを買ってから、車にガソリンを入れる。8000円くらい取られたなぁ。結構高い。

道の駅なかがわ→道の駅ロマン街道しょさんべつ

 昨日通った国道40号線を佐久駅の辺りまで戻る。それから40号線を外れ、オロロンラインの方へとつながる道をひた走る。その道はすぐさま峠道へと変わり、高度をグイグイと上げていく。当然のように大きいバリケードもある。そればかりか「この道は夜間除雪を行いません。」とまで言い出す看板も立っていた。ついに公言までしやがったか・・・。

 峠道を抜けて、時速70キロ前後で飛ばす。すると「日本最北の水田」という看板が見えた。こんな辺りまで水田があるんだな。そして、ここから来ではついに米は生産できなくなるのか・・・。そんな発見があった。

 その道をずっと道なりに走ると国道232号線オロロンラインに突き当たる。交差点を左に曲がり、オロロンラインを下り始める。ここは紋別、稚内方面の道の駅をまわったときに通った道である。あの時通った光景がよみがえる。あの日は苫前の民宿で泊まったんだっけなぁ・・・。

 山肌に沿うように作られた道路を山頂まで登ると日本海と見下ろすようになる。

「えっ、人・・・。」

日本海よりも人に目が行った。この辺り街という街はない。まして歩いてこられるような距離でも無いと思うのだが・・・。人は歩いていた。一体どこから来たんだろうなぁ・・・。

「下手なお化けよりもあっちの方が怖いわ。どこから現れたんだよ、あのじじい。」

「リアル第1村人発見かぁ・・・。」

(・・・なんか前にもこの辺りで似たようなことあった気がするなぁ・・・。)

10時くらいに立ち寄り地である道の駅ロマン街道しょさんべつには到着する。

 そこでカントリーサインを購入する。

 今治(いまばり)がカントリーサインを購入している間に僕は鹿の事故に関連するものを見ていた。今回僕たちが借りたレンタカーには「鹿笛」というものがついている。これは空気が笛を通ることによってエゾシカにとって嫌な音を出すものである。だから、事故率は低いとは思うが・・・。

「10月から11月にかけて、エゾシカに接触する事故が増加するんだな・・・。」

「意外だよなぁ・・・。ていうか、俺たち今回かなり危ないところと追ってきているんじゃね。」

高槻(たかつき)が言う。確かに、道北の辺りは真っ赤に染まっている場所が多い。真っ赤は最もエゾシカの事故率が高い場所だ。そこを通り抜けているところもある。

「まぁ、レンタカーにはしか笛付いてるから、向こうからはやってこないと思うけどね。それにしても春より秋の方が事故率高いのはしかが食いだめするからだろうなぁ・・・。」

「そうだな・・・。」

「それにしてもエゾシカって、アスファルトで動きだ鈍くなるって言うのは初めて知ったなぁ・・・。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ