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9022列車 降ろされる心の準備

 10月18日。時間は4時を過ぎたところ。今日はいつもと同じ時間に起きないと移管からなぁ。目覚ましは5時30分にセットしてある。5時30分になったら北陸ロマンが流れるのだが・・・。いつものこと過ぎるなぁ。ここが北海道天塩中川(てしおなかがわ)であると言うことを除けば・・・。

(風呂行こう・・・。)

泊まっているホテルも街の共同湯として開放しているところである。ただ、昨日止まったところとは違い深夜でも温泉は営業中なのだ。6時まで待つ必要が無い。タオルをもって温泉へと向かう。しかし、部屋に置いてあった浴衣は僕には少々大きくて歩きづらい。少しつまんでどこのお嬢様がやるような挨拶みたいな感じで少し裾をあげて、歩く。そして、やはり朝風呂は良いものだ。

 部屋に戻ると今治(いまばり)が起きたところ。高槻(たかつき)もしばらくしたら起きてきた。

 5時45分くらいになったとき、皆着替えていったんホテルを出た。車を走らせ、近くの宗谷本線(そうやほんせん)天塩中川(てしおなかがわ)駅へと向かう。

ポンピラ・アクア・リズイング→北海道旅客鉄道(ジェイアールほっかいどう)宗谷本線(そうやほんせん)天塩中川(てしおなかがわ)

 天塩中川(てしおなかがわ)駅でいったん車を降り、僕たちは駅舎内へと入った。ここから列車に乗るためだ。その前に改めて天塩中川(てしおなかがわ)の時刻表を確認しておこう。天塩中川(てしおなかがわ)駅に来る普通列車は上下それぞれ3本。そして特急列車も上下それぞれ3本。合計12本の列車がやって来る。しかし、12本しかやって来ないのか・・・。

 この時間にやってくる普通列車は6時10分発の普通列車1本。だが、その列車を待っている人間は僕たち3人だけだ。通学に使う人すらいないのか・・・。しかし、6時10分が近づくと一人女学生がやって来ていた。乗る人いるんだな・・・。だが、それ以上に学生の利用者が増えることはない。

天塩中川(てしおなかがわ)6時10分→糠南(ぬかなん)6時29分

天塩中川(てしおなかがわ)糠南(ぬかなん)糠南(ぬかなん)駅で下車時運賃精算の上乗車

 前から整理券を取って車内に乗り込む。乗客はここから乗った4人だけ。列車はドアを閉めるとすぐに天塩中川(てしおなかがわ)を出発する。

 後ろに行って後ろに流れていく風景を見てみる。僕は稚内に行ったことがあるが、その時はこんな所通っていたのか。「宗谷(そうや)」に乗っていたら全然考えもしない風景が広がっている。これじゃあ、帰りの「宗谷(そうや)」は外真っ暗なわけだよ・・・。

 列車は歌内に停車。駅舎は見てなかったが高槻(たかつき)に「あれが駅舎だ」と言った。

 列車は問寒別(といかんべつ)駅に停車。一人乗客が乗ってくる。

「あっ・・・。」

右を見ると問寒別(といかんべつ)の駅舎が見えた。駅舎と言うよりも置いてあるだけのようだ。まぁ、問寒別(といかんべつ)の駅舎は外が綺麗にはなっているけど元々車掌車だったという事実は変わらないからな・・・。

 僕は問寒別(といかんべつ)から糠南(ぬかなん)までの間先頭にかじりつくことにした。列車はスピードを上げて宗谷本線(そうやほんせん)を走る。時速80キロ程度・・・。このスピードなら車で走ったほうが速い場面が多そうだな・・・。

 6時29分が近づいたとき、列車はスピードを落とす。辺りは全く駅がありそうな雰囲気ではない。しかし、列車はスピードを落とす。まもなく線路の左側に白い箱と木の板が見えてくる。

「あれが糠南(ぬかなん)・・・。」

「なぁ、今治(いまばり)。今からあれに降りるのか。」

「そうだよ。」

「俺たちは糠南(ぬかなん)がどう言うのか知ってるけど・・・。」

今からあれに降ろされると考えるとなぁ・・・。


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