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第56話(挑発)

 どうやらミカの力は精霊の操るのに使う予定であったらしい。

 また、精霊はこの魔族たちとは敵であり、古代魔法文明と関係しているようだ。

 精霊と魔族の関係は、話のタネ……というわけではなく、後でソニアに聞いておかないといけないかもしれない。

 

 そうでないとこんな事に巻き込まれた時に情報が全くないのも面倒だ。

 というかそういえばソニアはどこで何をしているのだろう?

 今日はこの遺跡に来ているはずなのだが……他の魔族の方に行っているのだろうか?

 

 そういえば他にも魔族がいるといっていたからそっちの方に言っているのかもしれない。

 この場にソニアがいたら、解説をしてくれただろうか?


「……いや、ないな。あいつのことだからすぐさま、話なんて聞かずに倒すだろうしな……」


 俺は小さく呟いて、ここにソニアがいなくて本当に良かったと俺は思った。

 そう大きく頷いてから俺は、今の話をさらに考える。

 無機物の、やかんといったものだけではなく、ミカの能力は精霊も操れるらしい。


 しかも、普通は操る場合はある程度何かをしろと一つづつ指示を出していかないといけないものらしいが、特定の指示を出すとある程度自律的に行動できるらしい。

 “洗脳”に近いのかもしれない。

 その力を使って古代の遺跡を動かすのが彼らの目的であり……周り駆動方法でミカに罪を擦り付けたりいろいろした理由のようだった。

 

 取り合えず、一つは解決しそうだった。次は、


「それでミカを狙っているのは分かった。それで、レーニアは、彼女を狙っているのはどうしてだ?」

「ふん、その石がその中心部へと入るためのカギになっているのだ。我々魔族が血眼になってこの遺跡を探していたが、一向に見つからずにいたある日……偶然見てしまったのだ。そこの娘が、たまたま石に躓いて壁に体当たりして、崩れ落ちる壁の中からその石が現れるのを!」


 そう語りのを見ながら俺はレーニアの方を見ると、顔を真っ赤にして手で顔を覆っている。

 恥ずかしいらしい。

 財宝冒険者トレジャーハンターをこんなでやっていけるのだろうかと心配になるような? ドジぶりだった。


 そこで魔族が、


「だが、その石に選ばれたからそこから現れた、もしくは手に入れた時点で選ばれているのかもしれない。そう考えた我々はその娘も生かして連れてこようかと昨日あたりから話していたのだ。だからここまで連れてきてくれたお前達には感謝しているよ。そうだな、これぞ“冥土の土産”だな」


 などと言って楽しそうに笑う。

 とりあえずはレーニアとミカの話は聞きだせた。

 これ以上この魔族たちから聞き出すことはあるだろうか? などと俺が考えているとそこで魔族の一人が、


「まあこれでだいたい話したんじゃないのか? そろそろ、この人間どもで“遊んで”もいいか?」


 などと言い出したので俺は、彼らを見ながら、


「どうだろうな? “遊び”に本気になって、痛い目にあうのはお前y達の方だと思うが」

「強気だな。そういえば以前、とある国で異世界人が魔族相手に余裕で勝利した、といった話があったが……その人物と自分を重ねて、“自分にもできる”と思っているのか?」


 などと魔族の一人が俺に言ってきたのだった。


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