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第5話(空間を接続しました)

 彼女、ミカの話を聞いて、どうやら国を守るためのそういった魔道具をなくし、しかもそれを盗んだと濡れ衣をかぶせられたがためにこのような場所に彼女はいるようだ。

 そして俺に手を貸してほしいらしい。

 そんなミカは俺のこれまでの……“活躍”を知っているらしい。


 人から聞いた話とも言っていたから噂話も入っているのだろう。

 ただその噂話の類は、蛇に足と羽が生えて空を飛びだしたような内容になっていることも多々あった。

 少なくとも俺の目から破壊光線は出ない。


 なんだ、人にらみするだけで魔族の町が消滅したとか。

 盛るにしてももう少し現実味のある話にすべきだと思う。

 そう心の中で毒づきつつも、特殊能力チートを使ってその魔道具の足りない部分を作り上げたのだ。


 これで大丈夫だと思うが、


「一応はうまく作動するかどうかみたいな。とりあえず、使ってみてくれないか?」

「それは、私の城まで来てくれる、ということ?」

「う~ん、ちょっと違う。これからこの目の前の空間をミカの城の適当な場所につなげるから、設置して様子を見た後、俺に結果を教えてくれ。問題がなければそのまま分かれるし、問題がありそうなら修正はする。ここまで来たらちょっとした結界強化のサービスもしていいぞ」


 そう冗談めかして俺がミカに告げるとミカは無表情になった。

 あまりな話に頭が追いついておらず、法螺話か何かをされているような感覚に陥っているのだろう。

 前にもこういうことが何度もあったので、俺はなれていた。

 そもそも異世界人には、この世界の人達にしては珍しいような特殊能力チートを持っていることが多いのだ。


 この程度で驚かれても、という気がしないでもないが、いつまでもここでできる出来ないの話をしていても仕方がないので、特殊能力チートを使うことにした。


「それで接続するのはどこがいい?」

「……みんながいるような、そうね、玉座の間がいいわ。この時間だとみんなそこにいるはず。場所は……」


 といったようにミカから話を聞いていく。

 そして城のどの場所に接続してほしいのかを聞いてから、空間を人が一人は入れるくらいに四角く切り取るように繋げる。

 人のざわめきと、高級そうな内装が見える。


 その中心には一人の男性が座っていたがそこでミカが、


「お父様!」

「ミカ! お前一体………」

「盗まれた三つの破片を探して私のメイドを探していたのですが……とある異世界人の方と遭遇して、残り三つを作っていただきました」

「え? 作った? 伝説の魔道具だぞ!?」

「そういった特殊能力チートを持つ方です。とりあえずそちらに、いただいたものを渡しますので、早速設置をしてみてください。それで結界が戻れば……」

「だ、だがそんな得体のしれない人物がそんな……本当に異世界人かどうかは……」

「ではその魔道具を宮廷魔法使いの方に確認していただいてください。そして使えそうであれば、使ってください」


 そうミカが言うとざわめく声が聞こえる。

 というか何でミカはこちらにいたままあちらに話しかけているのだろう? やはりいきなりこの状況で戻るのは気が引けるのだろうか? などと俺は思っていたのだった。

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