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第35話(町へと戻ろう)

 セリアが俺たちの魔法を持って行ってすぐに森の中の炎は鎮火した。

 だがいまだに雄たけびはやまない。

 いったい何がいるんだろうか? この森は、などとい俺が様子を見ていると、そこでぴたりと声がやむ。


 そのまま以前のような静かな森に戻る。

 果たしてどうなったのだろうと思っていると、風が吹いた。


『ただいまです~』


 そう言ってセリアがこちらの方に、突風を吹かせるように戻ってきた。

 もう少しゆっくりでいいのにと俺は思っていると、そこですぐそばにパステルカラーの緑色の髪の少女がいるのに気付く。

 彼女は俺たちの方を見て微笑み、


『初めまして。セリアの友人の、マーサといいます。今日は森の灯を消していただいてありがとうございます』

『今日歩いていた時にあった巨木に住み着いている精霊なの。さっきの炎で起こされてちょっと……かなり過激に動いていたけれど、今は落ち着いたから大丈夫よ』

『うん、正気に戻されるときはちょっと痛かったけれどね~、それでそれで~、セリアの契約プロポーズをことわってお友達から(仮契約)にした猛者ってどこにいるの?』


 そこで明らかに何か間違っている説明をされた俺は反論しようとしたが、


『そこにいる、リクっていう異世界人の冒険者よ。SSSランクで、さっきは“魔族”を二匹倒してたわ。ひとりで』

『え~、この子が~、すご~い。しかもランクもすごいけれど、あんなに簡単に“魔族”を倒しちゃうんだ~。私も契約プロポーズの申し込みをしようかな~』


 といったように軽い口調でそんな風に言ってくる。

 でも、プロポーズと言われるのはなんだか変な気持ちがすると思っているとそこでマーサが、


『でもセリアからは別の女の気配がするわ……あの子ね?』

『ええ、私達と親和性がいいらしくて、居心地がいいんですよ~』

『……味わってみたい』


 セリアの話を聞いたマーサが、レーニアを見ながら舌なめずりをしながらレーニアを見て、レーニアが悲鳴を上げる。


「や、やめてください! わ、私だって選ぶ権利があります!」

『そうなの? 残念だわ~。ふう、怒って話をしたらまた眠くなってきたわ。燃えた所の再生もだし……また、寝ながらゆっくりこの森を豊かにしてくるわ~。あ、でもしばらくセリアはこの近くにいるんでしょ? たまには遊びに来てね~』

『分かったわ~』

『では、さようなら~』


 こうしてセリアの友人精霊マーサはこの場から去っていき、レーニアは安堵して……。

 色々とありすぎるから、どこから手を付けようかと俺はぼんやりとした頭で思ってから、深くため息をついて、


「……大丈夫だ。まだ“魔族”が現れただけで、俺のスローライフが不可能になったわけではない。落ち着こう。ふう」


 そう深呼吸して息を吐いてから俺は、ミカとレーニアに、


「さて、帰ろう。今日は色々あったし、“魔族”との戦闘もあったとはいえ、依頼はこれで完了したし……その費用で今日は追加の食材をいくつか購入して、豪勢な夕食会をしよう。美味しいものを食べれば大抵の事はどうでもよくなるものだしな。うん、“魔族”は倒したし、俺のスローライフの邪魔するものはいない。……行くか」


 そう声をかけて俺たちは、町へと戻ることにしたのだった。

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