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第22話(ギルドで依頼を)

 簡単な朝食3セットが完成した。

 やはり卵焼きやパンケーキは、温かいうちにシロップやバターを載せて食すのが、“真の”贅沢であると俺は考えている。

 そう俺は考えながらミカに、


「ちょうど朝食が出来たから一緒に食べよう」

「……私が朝食を作りたかったのに。なんで起こしてくれないの!? 私、侍従メイドなのに!」

「気持ちよさそうに寝ていたからな」

「だ、だからって、私の仕事をとることはないじゃない!」


 などとごねだしてしまった。

 俺はどうしようか、と考えて気づく。


「愚かな。家庭という名の“戦場”で戦う侍従メイドがそのように言い訳をするのか?」

「なんですって?」

「朝起きれなかったのは、ミカの落ち度だ。その前にお腹が減ってしまえば、主人が作ってしまうのは道理……それに気づかない侍従メイドは、浅はかと言わざる終えないのだ!」

「……何かが間違っているような気がするけれど、反論できないわ」

「では、早速、朝食を食べよう。話している間にも冷えていくからな」


 そう俺は返したのだった。







 本日の簡単に作った朝食は、そこそこ好評だった。

 モーニングセット~、などとつぶやきながら“精霊”のセリアが食事をとっている。

 気に入ってもらえたらしい。

 

 また、ミカも、『まあまあね』と言いながらすべて綺麗に食べてくれた。

 やはり全部食べてもらえるのが一番うれしい。

 そして皿洗いも俺が終わらせてから、終わったところでミカがようやく気付いたような顔をしているのを見つつ、


「それで、今日はギルドに依頼を見に行こうと思う。スローライフをするにしてもそこそこお金が必要だからな。うん、スローライフらしく、近くの杜で食べ物などを採取するような依頼を探そう」

「そうなの? それなら、魔物退治といった依頼の方が依頼の回数は少なくて、依頼料は高いんじゃない?」

「その魔物は食べられる魔物か? 肉などをベーコンに加工したり、といった事が出来るなら受けてもいいが」

「……いえ、町に危害を加えるような凶悪モンスターを退治すべきでは」


 などとミカは言うが俺は首を振り、


「いや、そういった類の魔物は……ミカが追われていたが、普通はいない。それにここはそこそこ大きな町だから、そういった敵を倒すような自前の騎士達もいるだろう。だからそういった依頼はたぶんない」

「そう……でもそこそこ危険な魔物はいるのでは?」

「いるだろうが、そういった魔物退治ではなく、俺はスローライフがしたいんだ。だから、依頼もそういった危険性の少ないものにする」


 俺がそう返すとミカが分かったわと、諦めたように答えてセリアが、


「私は“風の精霊”なので、風でどこに何があるかも探せますよ? ぜひごひいきに」

「そうなのか。じゃあ、道案内してもらおうかな。……そしてうまくいけば、山の幸が手に入るから夜はその食材を楽しもう」


 といったスローライフ絵の期待を高めつつ……俺は、昨日言ったギルドとは違う場所にあるギルドへと俺は向かったのだった。 


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