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第1話(美少女と、遭遇)

 俺、高嶋リクは異世界転移者である。

 そして現在一人だった。

 つまり、ボッチであったわけだが、


「一人、最高……余計なしがらみもないしな」


 そう一人呟いた。

 現在、俺が歩いているのは山道だった。

 そしてあと一時間程度歩けば人の住む町に着くはずである。


 そうしたら今持っているお金の一部を使って宿を探し、それから豪勢に美味しい物でも食べようと決めていた。

 異世界だからと言って味覚に合うものはあるのか? といった疑問はあったが、実のところ何も問題もなかった。

 この世界なら出羽の美味しい調味料から始まって果物などもあり……もちろん、美味しくないものは美味しくないのだが、それでも場所によっていろいろだった。


 そういった理由から俺は、現在美味しい物を食べるぞ、そしてしばらくは宿屋で気楽に観光などをして過ごす、最高の贅沢と思われるものをしようと思っていた。

 もちろん資金的な面でも今は余裕があるが、将来の事を考えると心もとないので、遊び半分で適当にギルドで仕事をして……。


「いや、今は仕事とか考えるのを止めよう。アルバイト……アルバイトという言葉を聞くのもいやだな。うん、“遊び”に行って何かを採ってきてもいいよな。うん」


 俺は頷く。

 この世界ではどういったものが貴重がられているのか、調べれば簡単にわかるのも楽でいい。

 などと俺は思いつつ、俺は歩いていく。


 風もそこまで寒くなく、緑の香りが心地い。

 素晴らしい。

 観光か何かで山道を歩いているかのような爽快さだ。


 この心現れるような時間は大切にせねばならない。

 人間に必要なのは、この心のゆとりである。

 などと俺が思いながら歩いていく。


 ここに来る途中、運のいいことに魔物とも遭遇せず、特に何もせずに歩いてこれた。

 きっとこれまでの俺の行いが良いからだろう、と俺は思いながら更に進んでいくと広めの場所にやってくる。

 そこで、一人の少女が魔物と戦っていた。


 そこにいた魔物は結構強い部類に属していたと俺は思い出しながら、


「だが戦っている金髪碧眼の美少女は、魔法にも慣れているし剣の扱いもよさそうだし、よし、放っておくか」


 そう呟きながら、人通りの多いだろう大きい道なのに、周りに目撃者が……なぜかいないことを確認してからその場からこっそり立ち去ろうとしたのだが、


「にう、逃がすかぁああああ」

「うわぁああああ」


 そこで何者かが走ってきて俺の手を掴んだ。

 見ると見知らぬ襲われていた美少女が俺の手を掴んでいて、


「手伝って」

「俺、大変なのは嫌なのですが」

「貴方なら、簡単に倒せるでしょう?」


 その言葉に俺は、彼女が俺を“知っている”のだと気づいた。

 俺は悲鳴を上げたい衝動にかられたが、かろうじて踏みとどまりつつ、


「……あの魔物倒すだけだから。それ以上は絶対にやらないからな!?」


 と一方的にそう叫んで、その場から魔物に向かって走る出す。

 八本の金属質な足を持つ巨大な蜘蛛のような魔物。

 よくよく考えたら、こんなものに襲われているあたりでこの美少女、普通ではない。


 助けるだけ助けて逃げよう、そう俺は決意しつつ、自身の特殊能力チート、“情報操作コード・リライト”を発動させたのだった。

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