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彼女寝取られたので、見返そうと思います。  作者: エリマキトカゲ
第一章
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改めて思うこと

家に帰り

母親に、弥生が来ることを伝える。


「あーらー、それは歓迎しなきゃねぇ。あんたが冴えない男になってく間あの子はキラキラしていって、どういう風の吹き回しか知らないけどまた仲良くなったなら離しちゃダメよ?」

「はいはい。どーも、あといちいち変なお節介かけなくていいからなー」

そう言いながら、二階の自室へ入る。

部屋を見渡し

「ちょい、掃除するか。」


そりゃ女の子 部屋にあげるんですもん。


一通り掃除片付けを終えた後、

軽くリセッシュを部屋に振りまいて綺麗にする。

ちょうどそのとき、家のインターホンが鳴る。

めんどくさい母親が絡む前に玄関を飛び出て

弥生を部屋にあげる。


「ふーん、意外と綺麗にしてるんだ。」

「まぁな、い、いつもこんな感じだよ。」

「でさ、急だけどあんたがそんなチャラけた感じになった理由を教えてよ。」

「そうだな。何から話せばいいかー…」


俺の話を聞きながら、俺の部屋を探査する弥生

その弥生がピタッと本棚の前で立ち止まった。

どうしたんだろうと近寄り覗き込む

「あ!」

そこには、俺と元カノ めぐり ツーショットがあった。

「あんた、別れたんじゃなかったっけ?」

「これはその、妹とか母親にさ別れたっ行ったら恥ずかしいからまだ付き合ってることにしてんだよ。」

「何それ?それ隠れ蓑で実は未練タラタラじゃないの?」

はいそうです。 と言いたくなる気持ちは心に隠して、それは違うと否定する。

「ふーん、そうなんだ。」

と言いながらその写真たてを伏せる。


なんか今の不倫の奥さんが浮気相手とデートするとき指輪外すみたいな背徳感あってゾクゾクした。

まあ、別れてるから普通にオッケーだけど。


本題に戻り、弥生に1から全て説明した。


「はぁ、下らない。そんなことして意味あるの?もう めぐりちゃん忘れて次のステップ行けばいいじゃん。高校も始まるんだし。」

「いや、それはそうだけどさ。あいつらにSNSとかで俺がハッピーなの見せつけてやりてたいだよ。俺は男じゃん?浮気されたなんて、なんかこう全否定されたみたいで悔しいだよ。下らなくても、そういうことしなきゃなんか押しつぶされそうになる。」

「SNSとかって、クラス隣なのに何言ってんのよ」

「………えっ?」

「いや知らなかったの!?クラス隣だよ、二人とも!」

「嘘でしょ?」

「本当だって」

俺、そのカップにこれから一年は隣でイチャコラされてると見なきゃいけないってことかよ…

「だから、諦めて。次いこ次。」

「余計負けれねぇよ!?」

「なんの勝ち負けよ。」

急に立ち上がり 熱血溢れる俺に冷ややかな目を送る弥生。

「ま、とりあえずやむ得ない理由でもないけど、黙っといてあげる。あんたが中学時代 ゲームぴこぴこしたり中2病?みたいなんなってたり根暗だったりしたのは」

「そ、それはかたじけない。」

「でも、具体的に見返すってどうすんのよ?」

俺は作戦も説明した。

「ふーん、運動神経抜群ねぇ。」

「な、なんだよ?」

「運動神経良くなる意味は?」

「足速くなって、リレーかなんかで斎藤陸を抜く!」

アホらし と行った顔をしつつも弥生は提案をしてくれた。

「それさ、手伝ってあげよっか?私がコーチになって色々指導してあげる。」

「まじか!?それは助かるよ!」

なんたって、弥生は中学時代はバスケと陸上の二足わらじで全国に行った凄い子なのだ。

「ちょっ、急に近寄んないでよ。」

「ひゃっほー!」

嬉しさのあまり、あまり広くない部屋で飛び上がる俺

無論着地に失敗した。


そして、弥生を押し倒す形で倒れこむ。



デジャブ


「兄ちゃん、、」


ふと声がする方を向くと、妹が窓にへばりついて般若のような顔をしていた。


「お母さん〜!!お兄ちゃんが不純異性交遊してるー!!!!」

「あらまっ!今夜は赤飯ねー!」


下の階で、何か大きな勘違いが嵐を呼んでいた。


「あんた、そこに正座。」

「はい! ごめんなさい。」

「顔上げて」

「はい!」

顔上げた俺には、拳が待っていた。



今回は、100俺が悪い


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


[次の日]


ちらっと、隣の教室を覗くと、しっかりと斎藤陸がいた。すでに何人かのグループを作っており、当たり前のようにリーダーになっている。


それに比べ俺は、別に可も不可もないグループの一構成員だった。

仮面ライダーで イーッ っ行ってるやつみたいな感じ。


教室に戻り席に着いた俺に登校してきた弥生が話しかける。

「あんた朝から顔が辛気臭すぎるよ。」

「朝から斎藤陸見ると気分悪い」

「あんまそれ言わないほうがいいよ。もう斎藤陸 この学校の有名人だし。」

まじかよ。世の中って不条理だな。



「大丈夫。将来的に俺の方が有名人なるから」

「変態っていう意味ででしょ」

「違うわ、今に見てろよ。」



見返してやるから。と

改めて強く思った。

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