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彼女寝取られたので、見返そうと思います。  作者: エリマキトカゲ
第2章
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生徒会編8 拳

「ラッシュだと?」

「いや、言いすぎた。一撃で倒す。」


九鬼はそう告げる。


その答えに対し神無月仁道は笑いながら九鬼に近づき呟く。

「俺は恵まれてるんだよ。動画見て軽く動いて見て自分の才能に気付いたんだ。俺はボクシングが上手いってね。」



そして立ち止まり、九鬼を見据える。


「一撃で倒す。それは俺のセリフだ。」


そして仁道はワンステップ後ろに下がりで自分の間合いを作る。



「いくぞ…っ!!」


二人大きく振りかぶる

互いの拳が交差する。


先に相手の顔に届いたのは九鬼の拳だった。

190以上の身長から繰り出すリーチを理解していなかった仁道は所詮素人だった。

相手の拳をモロに受けた仁道は目を回しながら倒れる。



倒れた仁道を見つめながら九鬼は自分の顔をふと触る。

「っ…!」

鋭い痛みを感じて気付く。

自分の顔があざだらけであることに。



「…筋はいい。もっともっと練習を詰めろ。

また胸貸してやるよ。」


グロッキー状態の仁道は力を振り絞って中指を立てる。

数秒後完全に気を失った。



「…大河原のやつ。ちゃんと目的地についてんだろうな?」

痛む顔をさすりながら、九鬼は教室を後にする。




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