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彼女寝取られたので、見返そうと思います。  作者: エリマキトカゲ
第2章
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生徒会編6 ばっちこーい!

「なんで、泣いてるの?」

「泣いてなんかいません!」

新田弥生は七夕飛鳥に話しかける。

「強がらなくても…。」

「いいえ!私は泣いてません!そんなことより、私と勝負です!そこにバットがありますよね?私の投げるボールを5球中一球でも当てれたらあなたの価値にします!どうですか?」

「意外と良心的ね。でも、あんたの泣いてる理由を私は知りたいな。だからさ一球当てたらその理由を教えて?二球当てたら番号教えてもらうって言うのわ?」

「…分かりました。」

そういって彼女は投球の動作を行う。

弥生もバットを手に取り構える。


「でがいきますよ!!!」

「ばっちこーい!」

一球目を七夕飛鳥は投げる。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふん!なんだよ。さっきから受けてばっかで、俺のパンチが見えないと言うなら無理はないがな。」

九鬼慶文はアザだらけになりながらもリングの中央で仁王立ちをしていた。

「お前もしかして、ボクシングしてないだろ?」

「は、はぁ??してるは馬鹿者が!!」

「いつからだ?」

「あ??」

「いつからだ!?」

「…1週間前…」

「どこでだ?」

「…」

「どこでだ!?」



「youtube…」



やっぱりな と九鬼慶文は納得する。

「別に格闘技に興味持つことも試してみることもいいだろが、基礎もなってねぇくせにその競技をバックボーンにしてんじゃねぇぞ?」

「なんだとこら?俺の勝手だろうが!」

「ああ、そうだな。けどな格闘技ってんのは難しい。何年も同じ技練習して試合でうまく使えるかって言うと難しい。それなのに動画で見て真似して強くなったつもりでいるなら、それは大間違いだぞ。」

「だったら、俺を倒してみろよ!?」

神無月仁道は叫びながらパンチを繰り出す。

「口開けながら、パンチ打ってる時点で、だよ」

九鬼は下から掌底のように突きを繰り出し

顎を強制的に閉じさせる。」

「がっ、」

「次は俺からラッシュ行くぞ?受けの強さは動画じゃ身につけねぇぞ?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「残り二球ですよ?後悔してませんか?」

「全然よ。」

七夕飛鳥と弥生の戦いは

残り二球にまでなっていた。

しかし弥生は一回も当てれていない。


「では、いきます!!」

豪速球という言葉が似合うほどの

鋭いストレート球。




しかし




カッ


「…ば、バント!?」

「当てるだけならこれでもいいことに気づいたわ」

弥生は笑う。


「はい!じゃあ教えてもらおっかな!私が来る前そこの隅でひっそり泣いていた理由を!」

「な、何故それを!?」

「かまかけたつもりが本当とは…」

「なんでそんなに知りたいんですか?」

「いやぁ、なんかね。あんた元三木グループなはずよ。その運動神経であのグループにいないわけはない。」

「そうですけど。それが…?」

「私もあそこに因縁あるのよ。あいつらがあんたを悲しませている原因なら私は話でも聞いてあげたい。あわよくば助けてあげたい。」

その迫力に押された七夕飛鳥は負けを認め。理由を話す。


「私は女子体育会系グループの三木グループのいたんです…。でも同じくソフトをしている姉にソフトのピッチャー争いで私がピッチャーになってから姉に嫌われて私のグループが生徒会に負けた時真っ先に差し出されたんです。」

「スタメン争いはどこも残酷ね。」

「それだけなら私も良かったんですが、生徒会のメンバーになった私を三木グループのみんなは受け入れてくれませんでした。本当はグラウンドでボールを投げていたいのに、こんなことしなければならないって思うと…」

「大変ね。じゃあさ、もし私たちが勝てばあなたは晴れて解放されるんだけど。フリーでもあんたは一からソフトボールのチームに入ってピッチャー争いをできる?それぐらいの勇気ある?」

「ありますよ!!私はソフトが好きなんです!」

「じゃあ、助けてあげる。あんたの最後の一球あいつのいる場所まで届くくらいのホームラン打ってやるわよ。」

新田弥生ははバットを大空へと向ける。

それはホームラン宣言。



七夕飛鳥は笑う

この緊張感…試合みたいだと

そしてより彼女は思う。

この気持ちを味わえるグラウンドに戻りたいと。

でも、

「ごめんなさい。私はアスリートなんです!

例え負けるほうが美味しい展開でも、私は本気で投げます!!!」

「望むところよ!なんたって私もアスリートだから!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


紫電と久里山かれんは机を挟んで座っていた。

中央にはトランプ

「ブラックジャックをして貰おうかな?」

「いいですよ!」


では、と紫電は自分のカードを引く


「9か…もう一枚」

「10…俺はこれでいいよ。」


「次は私ですね。」

緊張で手が震えながらも一枚とる。


「11…」

引かなければ負ける。

「8…」

まさかの同点。


「ほう、一発で蹴りがつかないとはな。俺の運も少し振るわないな。じゃあ、次行こうか。」


「2…」

「また、2…」

「10か…今で14。21を超えるリスクはあるが、俺は強運の紫電!見せてやる!その強運を!」

紫電は一枚引くそれは6

ブラックジャックではないが、限りなく等しい。


紫電は心中でほくそ笑む。

{俺は今までイカサマできた。シャフルからトランプの種類までいろんな方法で有利に進めて来た。イカサマとバレないようにたまに負けたり微妙な勝ち方でここまで来た。それが凡才である俺がヒーロー扱いされるための道だった。}

{そして今日俺はこの新星である大河原勢力を破りもう一度注目を浴びるんだと。}



久里山かれんは薄く気付いていた。でも深くは疑わないのが彼女だった。

一枚目を引く

「5…」

2枚目

「2…」

三枚目

「4…」

少ない数字の連続にやや焦りを感じる久里山かれん

4枚目

「8…」

久里山かれんからため息が漏れる。


「はは、やった俺の勝ちだ!!俺は20

お前は19 勝つには2をもう一枚か1を二枚連続で引かなきゃならない!!しかし2はもう三枚も出てる!お前の負けだ!!」

「え?20?」

「あぁ、わからねぇならよく見てみろよ!」

久里山かれんは前かがみになり紫電のカードを見る

「す、すいません。私目が悪くて。」

「あぁ、さっさとしろ。」

「たしかに20ですね。でも可能性がある限り、私も引きたいです。」

「じゃあ、引けよ。」

1は二枚連続で重ねていないし、最後の2は一番下に置いてある。

要するに郡山紫電の勝ちは決まっていた。


{お前の負けだ。久里山かれん…}


久里山かれんは最後の一枚を引く!

その数字は…

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