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彼女寝取られたので、見返そうと思います。  作者: エリマキトカゲ
第2章
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生徒会編1 優良な選択

俺は屋上から図書室へと向かっていた

斎藤陸との話で見えてきた真実に自分の中で

若干理解が追いついていない部分もある。

「とりあえず、戻ってみんなに話そうかな」


俺は図書室前に着き扉を開ける。


「…どうした?」


何故か生徒会のメンバーとうちのグループがいた。


「これは、どうも。生徒会役員の者だ。色々な事情はこちらの方々にお話しさせていただいたので、俺達はもう出る。お前ら期限は明日までだ。それまでには出て行ってもらう。」


そのまま生徒会役員達は出て行った。

俺はふと気づく

「あれ?かれんさんは?」

「あいつなら、生徒会にいった。」とヒラキ

「は?おい。取り返しに行くぞ!」

「あんた待ちなさいよ!今無茶に行って勝算はあるの?大体どのグループに入るかはかれんちゃんが決めることでしょう?」

「そうだな。この件は新田が正しい。」と九鬼先輩

「かれんさんは本当に生徒会に入りたかったから向こうにい行ったのか?」

「「「……」」」

3人はあの時の久里山かれんを思い出す。

何か苦しそうに謝る姿を。


俺は沈黙で大体を察する。

「とりあえず、明日聞いて見るしかないな。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[放課後]



「ヒラキも失敗か」

俺たちは放課後、コンピューター室に集まっていた。弥生は部活でおやすみ

今日一日かれんさんに話しかけようとするも本人が逃げるか、生徒会らしき人達がそれを遮り話ができなかった。

「どうする。みのる。ウカウカしてはいられないぞ」

「そうだな。もう少ししたら弥生が来るだろうから何かチャンスがないか聞いて見るよ。」


数十分後到着したら弥生は事の顛末を聞く。

「だったら一つだけチャンスがあるかも」

「本当か?」

「えぇ、かれんちゃんは体育が同じだった時にいつも授業前に、その。。」

「なんだよ。教えてくれ!頼むよ。」

「うーん。かれんちゃんにはあとで謝らないとだけど、必ずお手洗いに行くのよ。そのタイミングならかれんちゃん一人かも。」

「よし!授業サボりなら俺に任せとけ」

九鬼先輩が立ち上がる。

しかしこの人は女子トイレで待ち構えそうで怖い。

「大丈夫です。先輩 ここはリーダーの俺が行きます。」

「そうか。頼もしいやつだな。」

「明日三限体育だから、頼むわよ、あんた」

「任せろ。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私、久里山かれんは瀬戸際に立っていた。

これでも読書部の部長 部員7名の責任を持っている。

そんな時生徒会がやってきた。


「久里山殿、我々は今戦力を欲している。君の図書委員長と読書部の部長という肩書きを生徒会の傘下に入れたい。どうだ?」

「いえ、わたしにはグループがあるので」

「待て。久里山かれん。私は生徒会会長だ。お前らのような賞もとらない。ただ部費を浪費する部活は潰してもいいのだぞ?」


「……ひきょう…」

「なんとでもいえ、我々が欲しいのはお前出なく

お前の持つ権力だ。」


私にとって、大河原勢力は大切な仲間

でもそれと同じように、読書部みんなは大好きな仲間


私にとって、最も優良な選択はもう一つしかなかった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


[三限体育 授業前]


俺は女子トイレから少し離れたところで待っていた。

するとやはり向こうからトボトボと一人の生徒が歩いてきた。

「かれんさん!やっぱいたんすね」

「え?なんでみのる君が」

「詳しくはいいんすよ。」

逃げ出そうとするかれんさんの肩を持ち

止める。

「待ってください!先輩も色々あると思うんです!なので、これだけ答えて欲しいです。あとは俺たちが勝手にするんで。」

「う、うん…。」

観念したかれんさんはこちらに向き直る。



「今好きで生徒会にいますか?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いつもの日課の体育前にトイレで深呼吸をしようとトイレに向かっていた。

どうしても文化系の私は体育が苦手でこうしてリラックスしに来ないと窮屈で倒れてしまいそうだからだ。


「かれんさん!やっぱいたんすね」

声をかけられた方向を見ると

そこにはみのる君がいた。


…ごめんなさい。


しかし、逃げた私にみのる君は引き下がらなかった。

「待ってください!先輩も色々あると思うんです!なので、これだけ答えて欲しいです。あとは俺たちが勝手にするんで。」



そうか。裏切り者の私に一言言いにきたのかな?

だったら、それを受け止めるのは私の役目さと思う。

私は向き直った。



「今好きで生徒会にいますか?」


そう聞かれた時、色々な考えが浮かんだ。


でも、奥の方からものすごい勢いで一つの考えが浮かんだ。

この人ならやってくれるかもしれないと、自分のワガママを受け止めてくれるかもと


「いません。」


泣きながら私は答える。

こんなこと言えばみのる君がどうするかなんて分かる。

ごめんなさい。巻き込んで。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いません。」


その答えを聞いた時

俺は、大河原みのるは決意した。



「待ってろ、生徒会」



自分の仲間を理不尽に追い込んだ奴らに

大河原勢力は勝負を挑む。



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