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魔術ドラッグ

作者: 尚文産商堂

「魔術ドラッグ、か」

日本国神秘省は、魔術関連の省である。

魔術は通常の警察では対応できないため、警察に当たる組織、機動隊や自衛隊に類似する組織がある。

警察と対になるのは警吏庁であり、つぶやいていたのは、警吏庁長官である。

神秘大臣のもとにある警吏委員会の特別な機関として、警吏庁はある。

ちなみに、国家公安委員会と警吏委員会は協同関係にある。

「魔術薬とは違って、体の組織を破壊する方向にしかない薬物です。魔術耐性がない人が中毒に陥っているとの報告があります」

次長が、長官へ報告をしている。

「魔術刑事局が動いていますが、どうやら頒布には一般人も関わっているようで……」

ここでいう一般人というのは、魔術を使うことができない人らのことを指す。

もともと、魔術は魔法種族と呼ばれる5つの種族、吸血鬼、化狼、夢魔、獏そして精霊と、生来魔術を使うことができる魔法種族以外の人類である魔術師、さらには一般人の家系で魔術が使える人である超能力者がいる。

これらに該当しない人類が一般人と呼ばれている。

脳の構造が違うらしく、魔術を行うために必要な魔術粒子を操ることができるかできないか、という大きな差がある。

それは魔術粒子に対する抗体を有しているかどうか、またそれが正しく作用しているのかどうかがカギとなるとされている。

ただ、明確なことが分かってはおらず、現在も研究を続けている分野の一つである。

少なくとも、IgD抗体が関わっているのは分かっている。

「一般も関わってるとすれば、うちらだけで対処しきれないな」

長官が次長へとつぶやく。

「公安委員会経由で話を通しておきます」

「頼む」

公安委員会は、国家公安委員会であり、警察庁へと話が通じることになる。

つまり、警察庁との協同のための話をするということだ。

「根絶は難しいが、できるだけはしないとな」

長官は次長へとそう話した。

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