2/2
後編
ある日、女の子は完全に消えてしまいました。
オバケは、誰から見てもハッキリ見えるようになりました。
その姿は消えてしまった女の子に、そっくりでした。
その日の晩、女の子は、お父さんとお母さんと一緒に食事をしていました。
女の子は、いつも沢山食べるのに、あまりたべませんでした。その様子を見ていた、お父さんは、女の子に聞きました。
「今日、お父さんの誕生日だから何かプレゼントしてくれる?」
女の子は、お父さんに
「誕生日って、なに?」
と聞き返しました。
お父さんは、座っていた椅子で足を組んでいましたが、足を組むのを罷めて大声で女の子の名前を呼びました。
すると目の前の女の子は、薄くなって消えていき、お父さんの膝の上に、また現れました。
お父さんの膝の上に座った女の子は、お父さんに言いました。
「何か、ずっと恐い夢を見ていたの。どんな夢かは思い出せないわ」
お父さんは、いいました。
「夢は、夢だよ。そんなに気にすることはない」
女の子は、大きく頷き、お父さんと食事を続けました。
台所からは、お母さんの鼻歌が聞こえてきます。
おしまい




