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なき虫オバケ  作者: みつ
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後編

ある日、女の子は完全に消えてしまいました。


オバケは、誰から見てもハッキリ見えるようになりました。


その姿は消えてしまった女の子に、そっくりでした。



その日の晩、女の子は、お父さんとお母さんと一緒に食事をしていました。



女の子は、いつも沢山食べるのに、あまりたべませんでした。その様子を見ていた、お父さんは、女の子に聞きました。


「今日、お父さんの誕生日だから何かプレゼントしてくれる?」


女の子は、お父さんに


「誕生日って、なに?」


と聞き返しました。


お父さんは、座っていた椅子で足を組んでいましたが、足を組むのを罷めて大声で女の子の名前を呼びました。



すると目の前の女の子は、薄くなって消えていき、お父さんの膝の上に、また現れました。



お父さんの膝の上に座った女の子は、お父さんに言いました。


「何か、ずっと恐い夢を見ていたの。どんな夢かは思い出せないわ」



お父さんは、いいました。


「夢は、夢だよ。そんなに気にすることはない」


女の子は、大きく頷き、お父さんと食事を続けました。


台所からは、お母さんの鼻歌が聞こえてきます。





おしまい


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