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曇天の日

作者: ろりせんす

 昼頭、ふと空を見上げる....曇天だ。


頬を濡らす雨が体温を奪っていく。しかしわたしの頬は赤く染めて息遣いも荒い。それが逆に心地よくも感じる。


 窓から漏れる光、覗けば鉛筆を懸命に動かす1年生が授業を受けているのが見て伺える。


初々しいものだ、昨年の今頃私も懸命に板書をノートに写していたものだ。


....するとある少年とふいに目が合った。少年は雨に濡れる私にぎこちない笑顔を作りながらも会釈をした。

礼儀正しい少年だ。こちらも微笑み返し私はゆっくりとした足取りで校舎内へ足を進めた。





 校舎内の静けさを自分の足音が際立てている。気味が良い足並みで階段を上がっていくと私は3階で足を止めた。職員室だ。



私は職員室が嫌いだ。職員室からは独特の威圧感を感じるそして職員室は不思議な威圧感を放ちつつも生徒を引き寄せる引力があるように思えてならない。


なぜなら実際私も今職員室の引力に引き寄せられているからだ。雨で冷えた体にまた熱が灯るのを感じる。喉が乾いて手が震えている。私はこころはこれからこの職員室で起こるであろう惨劇に恐怖しているのだ。







 私が今朝目を覚ましたのは【9時半】そして今日は月曜日、家の中で鳴り響く固定電話、まだ意識の覚醒をしていない私には状況が理解できていなかった。














 そう、私は寝坊、そして3度目の遅刻をしたのだ。






 そこからの話は割愛させて頂こう。私が3週間の校内清掃をかされたのは言うまでもない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 詩的な作品か、男の子との青春の一ページな作品かと思ったら…… 最後のオチ、笑わせて頂きました^^
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