表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/20

プロローグ

-12月8日午前7時00分-

ピッ、ピッ、ピッ・・・

ピピッ、ピピッ、ピピッ・・・

ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ・・・

ピピピピピピピピピピ・・・

カチッ、

今日の目覚ましの任務は終わった。

6時30分からのべ3回のスヌーズ機能、古い集合住宅に於いてはなかなかに騒音となり得るレベルであるが、築25年を超え、入居者がついに一人となってしまったこの建物では特に問題とならなかったのであった。

「何時だ?」

デジタル表示の目覚ましに手を伸ばし、手繰り寄せ、時刻を見る。

「やべっ、もう7時か」

青年は呟く、

「あれっ、メガネどこ行った?ってかまたメガネ掛けたまま寝ちまったよ」

メガネを探す。

「ベッドから落ちてはなさそうだな。んんっ?あった。枕の下だったか」

どうやら無事見つかったようである。

「さて、飯でも準備するか」

冷蔵庫を開ける。悲しいことに冷蔵庫には100%アップルジュースと低脂肪乳と調味料とヨーグルトしかない。

「冷凍食品なんかなかったかな?」

冷凍庫を開ける。アイスとグリンピースと鶏むね肉しかない。

「いまいちだな。昨日朝飯分買わなかったことがここで響くとは」

青年は鍋で湯を沸かし、そこにコンソメとグリンピースをぶち込み始めた。

「ベーコンもウインナーも温玉もないってのは見た目的にアレだがしょうがないな」

5分後、コンソメでグリンピースを茹でただけのものが出来上がった。

青年はそれを食べたあと、今日の準備を始める。

-8時20分-

「さて、そろそろ出ますか」

身支度を終えた後、部屋の照明をを消し、いろいろと必要のないものであふれるカバンを肩から下げ、ドアを開ける。そして、ドアを閉めた。そしてもう一度ドアを開ける。

ドアから見えた景色から分かったことは、ここが石造りの壁のようなものと門のようなものがあるということだけであった。

「ここどこ?」

青年は呟くが、答える者はいない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ