第962話 再び帝都にて②
プレスビテリアン帝国の帝都。当然の事ながら帝都の中心に帝城があり、帝国大学、帝国魔法研究所、帝国大図書館は帝城のほぼ、西方に位置していた。
戦時となれば、帝城守護の砦として運用するつもりだったのだろう。
帝城も大きかったが、帝国大学はさらに大きい。
これは帝国大学建設開始の時代と帝都を定め、帝城を作った時代がズレているせいである。
帝国の国力が最も高い時期、時の皇帝が帝国大学の建設を開始した。
自身の住まいより巨大な建造物を作ったのはその皇帝の先見性の高さ故であろう。
後の皇帝も自らの権威を誇示するかのように帝国大学に隣接させて、帝国魔法研究所、帝国大図書館を建造していった。
帝国大学、、帝国魔法研究所、帝国大図書館今の形に収まるまでに皇帝の代替わりが3度あったという。
拡張工事は未だ行われ、これらが完成してしまい、拡張工事が終わった時が帝国衰退の始まりであると噂されている。
とにかく、帝国大学は帝都の一つの象徴となった。
そんな歴史ある建造物の前に私は今、立っているのだが…
大きすぎる。
どこが帝国大学で、どこが帝国魔法研究所なのか区別がつかない。
さしあたって、帝国大図書館の蔵書でそれらしい魔法現象がないか調べてみようと思ったのだが…
これは建物を見つけるだけで数時間はかかりそうである。
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