第960話 コンビニに行くより簡単なレベルアップの方法は? ㊼
「吾輩の考えているアプローチ法としてはそう言った現象を収集、研究している人物とコンタクトが取れんかと思っている。フィールドワークが得意なプロフェッサーや分類と分析が好きなアナリスト。そういった好事家ならば、様々な現象の研究もしているのではないかと睨んでおる。その中に吾輩らの求める現象の照会を頼めば、あるいは答えが見つかるやもしれぬ…」
なるほど…
だが、私には八束学園とプレスビテリアン帝国という2つのツテがある。
八束学園は妙な研究してるプレイヤーが絶対いるだろうし、そういった事象を観測するための施設、教室が多分あるだろう。
プレスビテリアン帝国の方はゴツい図書館と魔法研究所、大学が同じ敷地内に立っていたはずだ。
それらを運営するのは事務スタッフに至るまで、入念に審査し、選ばれたスキルを持つ最高のNPC。
それを一代ではなく、何代も世代を重ねて研鑽に励んできた。
どれだけ金を持っていても、これを為すのは不可能。
なぜなら、同じことを為すのにまた、数百年の時が必要だからだ。
そんなことを我孫子の自慢たらしい笑い声と共に思い出した。
そういうことなら、最初に行くのは帝国だな…
また、我孫子の手を借りることになる。
返せきれないほどの利子が貯まっているのにさらに借金するってどうなんだろうか?
まあ、こっちが借りだと考えなければ、問題ない。
むしろ、我孫子の性格から考えれば、利用するだけ利用しろ。
帝国はお前如きの借金で潰れるほど、矮小ではない。
我を瞠目させるほどの借金を作ってから、そういう心配をしろとか言いそうだ。
自分の問いを自分で解決すると私は笑っていた。
そうして、閃いたプランを黒嵯峨に提示すると大筋で納得してくれた。
「じゃが、神秘の探究というのは奥が深い。様々な結社が追い求め、実現できた者など、有志以来、本当に一握りの人間だけじゃ。なまなかなことでは入り口に立つこともできんぞ」
読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。
ブックマーク、感想、評価、メッセージなどありましたら、なんでもお待ちしております。
皆様のポチっとが私の創作の『人生、どこで何が起きるか本当に分からないものだ。疫病が流行るだけでも驚きなのに自分の身近でまさか、あんなことが発生するなんて』(意味不明)ですので何卒よろしくお願いします。




